17歳ニューヒロイン誕生!馬場咲希 服部道子以来日本勢37年ぶり全米女子アマ制覇「信じられない」
2022年08月16日 04:00
ゴルフ
「終わった後はえっという感じ。信じられないです」とはにかんだ。23ホール目のチップインバーディーで一気に加速した。「勝つ、勝つ、勝つとずっと考えていました」。最後は27ホール目のパー3。約4メートルのバーディーパットをど真ん中から決めた。相手のチャンと健闘を称え合うハグを交わすと両手で顔を覆った。瞳からこらえていたものがあふれ出た。
圧倒的なスケールを感じさせる。「まだ1年で4ミリくらいは伸びてます」と話す身長は現在1メートル75。長身から繰り出すトッププロ並みの飛距離に加え、この日は「パターが思い通りに打てたので相手にプレッシャーを与えられたかな」。地元のコースキャディーと組み、傾斜のきついグリーンも攻略した。
日本勢では服部道子以来の快挙で来年のメジャー(シェブロン選手権、全米女子オープン、エビアン選手権、全英女子オープン)出場権も獲得。馬場は「そこを目指していました」と目を輝かせた。
父の影響で5歳から始めたゴルフ。身体能力の高さから中学時代には野球部にも勧誘された逸話も持つ。今年6月、初出場した全米女子オープンでは日本人アマとして8年ぶりに予選を通過(49位)し、鮮烈なインパクトを残した。渋野日向子には練習ラウンドを志願。まだ細身な馬場は「頑張ってご飯を食べようね」とアドバイスも受けた。世界を強く意識するきっかけにもなった。
今後は世界女子アマチュアチーム選手権(24日開幕、フランス)に出場し、来年にはプロテストも受ける予定。「米国の大学も行きたいけど分からない。米ツアーには出たいです!というか今、(日本に)帰りたくないです」と笑った。見据えるは世界最高峰の舞台。「夢は海外メジャーで優勝すること」と可能性は無限に広がっている。