服部道子氏 全米女子アマV馬場咲希を絶賛「スケール大きい。今までの日本人にはないタイプ」
2022年08月16日 04:00
ゴルフ
私が勝った時は初挑戦で怖いもの知らず。その場に居られるのが楽しくて、思い切ってプレーできました。彼女も同じように勢いがあったと思いますが、私とはスケールが違います。1メートル75の高身長と長い手足を生かした大きなスイングアークで力まずに飛ばせます。上からクラブを振り下ろしてくるので、粘りのある洋芝も苦にしません。出球から弾道も高く、ピンポイントで狙う必要がある場所でも上から落として止めることができます。
スイングはしなやかでリズムが良い。1Wからパターまで同じテンポで打てるので、方向性も安定しています。普通は飛ばそうとすると、どうしても力んでリズムを崩しがちです。その影響はショートゲームにも出ます。手打ちになったり、ボールにカツンと入りやすくなります。でも、彼女はしなやかに振って飛ばせるので、ショートゲームやパットが好循環になります。
6月の全米女子オープンでは日本勢が苦戦する中、初挑戦でさらりと予選を突破。凄い選手が出てきたなという印象を受けました。
今までの日本選手とはタイプが異なり、持っているエンジンが大きい。自然に高くて飛距離の出るボールを打てます。全米女子オープンのようなグリーンが硬くてピンの位置が難しい、ハードなセッティングのメジャー大会には強いと思います。まだ17歳。早い段階でメジャーで勝てるのではないかと期待しています。ただ、人生は長いのでスケールが大きい分、米国の大学で経験を積んでからプロになっても遅くない気がします。