高藤直寿が日本男子最多タイの4度目制覇 山下、小川らに並ぶ 柔道世界選手権

2022年10月06日 23:08

柔道

高藤直寿が日本男子最多タイの4度目制覇 山下、小川らに並ぶ 柔道世界選手権
柔道の世界選手権男子60キロ級で優勝し、金メダルを手にする高藤直寿(共同) Photo By 共同
 【柔道世界選手権第1日 ( 2022年10月6日    ウズベキスタン・タシケント )】 男子60キロ級は東京五輪金メダリストの高藤直寿(29=パーク24)が、決勝でモンゴル選手を一本勝ちで破り優勝。18年以来4年ぶり4度目の世界選手権制覇は、藤猪省三、山下泰裕、小川直也に並ぶ日本男子最多タイとなった。
 初戦から動きの良さを見せていた高藤は、準決勝では東京五輪の決勝で激突した楊勇緯(台湾)と対戦。約1年2カ月前の大舞台では延長戦の末に反則勝ちで制したが、この日は規定の4分の終了間際、内股で技ありを奪って勝利。モンゴル選手と対戦した決勝でも技ありのリードで迎えた1分過ぎ、伝家の宝刀の小内刈りで見事な一本を奪い、右手で「4」を表現した。

 13年に初出場で世界選手権を制覇。当時は派手で豪快な技を次々に繰り出す柔道スタイルだったが、14年に2連覇、15年は一転代表落ちを経験し、16年リオデジャネイロ五輪でも失意の銅メダル。様々な経験を経て、現在は危険を冒さず泥臭く勝負に徹する柔道スタイルを貫く。そんな中でも準々決勝以降は技のポイントで勝ち抜き、改めて60キロ級に高藤直寿ありを証明した。

 13年に井上康生前監督に就任後初の世界タイトルをもたらした高藤。9年の年月が経過し、家族を養うベテランとなった今年、鈴木桂治監督にも就任後初タイトルをもたらし、連覇を目指す24年パリ五輪へ幸先のいいスタートを切った。

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