角田夏実が5試合オール一本勝ちで2連覇 パリ五輪代表争いで一歩リード 柔道世界選手権

2022年10月07日 00:25

柔道

角田夏実が5試合オール一本勝ちで2連覇 パリ五輪代表争いで一歩リード 柔道世界選手権
女子48キロ級決勝 ドイツ選手(手前)を攻める角田夏実。2連覇を達成した(共同) Photo By 共同
 【柔道世界選手権第1日 ( 2022年10月6日    ウズベキスタン・タシケント )】 女子48キロ級で角田夏実(30=了徳寺大職)が5試合オール一本勝ちで2連覇を達成。ライバルで東京五輪銀メダリストの渡名喜風南(27=パーク24)が準々決勝敗退を喫したことで、24年パリ五輪代表争いでも一歩リードを奪った。
 初戦から、らしさ全開だった。女子最軽量級としては長い手足を生かして両袖を持てば即座にともえ投げを仕掛け、ポイントが奪えずともそのまま寝技や関節技に持ち込み仕留める。ドイツ選手と対戦した決勝でも1分過ぎにともえ投げで技ありを奪うと、約1分掛けて粘り強く寝技に持ち込み合わせ技一本。畳を降りてからようやく表情を崩し、「素直にうれしい。必死だった。優勝しないと、というのがあった。朝まで不安でいっぱいだった。一日で人生が変わるんじゃないかと不安だったが、結果を残せて良かった」と話した。

 トップ選手としては珍しい東京学芸大出身で、関節技を武器に社会人になってから急成長。52キロ級で初出場した17年の世界選手権でも銀メダルを獲得したが、阿部詩の台頭で存在感は徐々に薄れた。意を決して階級変更したのが19年。東京五輪の代表争いをするにはあまりに時間が短かったが、「出たかったという思いが強くなった」とパリへの思いは強くなった。花の都で大舞台に立つその日まで、「関節娘」は歩みを止めない。

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