時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼⑤ 左足上がり、左足下がりの打ち方

2022年11月11日 12:00

ゴルフ

時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼⑤ 左足上がり、左足下がりの打ち方
時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼⑤ 左足上がり、左足下がりの打ち方 Photo By スポニチ
 傾斜地を苦手にしているうちは、ボギーを避けることはできません。そこで2回に分けて傾斜編をお送りします。今回は左足上がり、左足下がりの打ち方です。時松隆光プロによれば、ポイントは傾斜に対して肩のラインを平行にすることがダフりの防止になると言います。平地と変わらない距離感と方向性を身につけ、スコアアップに役立てましょう。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 【動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ⑤
 常住 まずは左足上がりのライからですが、時松プロはどのようなイメージで打てば良いとアマチュアにアドバイスされますか?

 時松 大切なのは、傾斜に対してどのように構えるかです。大きく分けて、肩のラインを水平にするタイプと傾斜に対して平行に合わせるタイプに分かれますが、私は後者をお勧めします。なぜなら、水平に構えた場合、クラブヘッドが鋭角に下りてくるため、地面にヘッドが刺さるような打ち方になるからです。少しでもボールの手前にヘッドを下ろすとダフりにつながります。

 常住 肩のラインを傾斜と平行に合わせた方が、ヘッドの抜けはよくなりますね。

 時松 ボールに対して緩やかな軌道でヘッドが下りてくる分、ダフりにくくなるわけです。

 常住 肩のラインを傾斜に合わせるコツはどう考えますか?

 時松 体重配分ですね。左足体重で構えると、肩が水平になるので、右足体重で構えましょう。

 常住 他に注意点は?

 時松 ボールの位置は平地よりもやや右足寄りにセットします。距離に応じたクラブを選択するよりも、番手を一つ上げて、7割ぐらいの大きさで打ちましょう。ミート率も上がり、グリーンに乗る確率も高くなります。また、どうしても上体だけでクラブを振ることになるので、ボールが左に曲がりやすくなります。目標の右を狙って構えましょう。

 常住 次に左足下がりのライですが、どのように打てば良いとアドバイスされますか?

 時松 基本的には左足上がりのライから打つときと同じです。傾斜と肩のラインが平行になるように構えましょう。ボールの右サイドが高くなっているので、傾斜に逆らって構えると、左足上がりのライ以上にボールの手前にヘッドを下ろしてしまいます。

 常住 体重配分は?

 時松 左足体重で構えます。スイング中は体重移動を行わず、左足体重のままクラブを上げて下ろしましょう。左足上がりのライよりも足場が不安定なので、スタンスを少し広めにしておくのがポイントです。

 常住 クラブはどのように選択しますか?

 時松 左足下がりのライでは、ロフトが立った状態でインパクトを迎えるため、平地よりもロフトの大きいクラブを選択する人もいます。ただ、私はあえ
て番手を一つ上げることをお勧めします。と言うのも、スイング自体を大きくしたくないからです。7割ぐらいの大きさか、場合によってはそれよりも小さなスイングで対処したほうがミート率は上がります。

 常住 左足下がりではボールは右に曲がりやすいですよね?

 時松 そうですね。なので、目標の左を向いて構えましょう。また、ロフトが立った状態でインパクトを迎える分、弾道は低くなります。無理にボールを上げにいくと、右肩が下がり、ボールの手前をダフリます。弾道が低くなることを前提で打ちましょう。

 (取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
 
 ◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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