【二所ノ関親方 真眼】貴景勝の好調示す“腰の安定感”

2022年11月15日 04:45

相撲

【二所ノ関親方 真眼】貴景勝の好調示す“腰の安定感”
押し出しで琴ノ若(右)を破った貴景勝(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所 2日目 ( 2022年11月14日    福岡 国際センター )】 貴景勝の調子を判断する上で最も注視するポイントは「腰」です。上下、左右にぶれていないか、しっかり腰が据わっているか。今場所の2日間は、しっかり腰が決まっています。土俵際で琴ノ若に右を差されても、腰の位置がいいので、そのまま相手を持っていくことができました。いい腰しているな、と感じました。
 腰の安定感は貴景勝の生命線です。秋巡業でも腰への鍛錬を常に意識しているのが確認できました。腰が浮いたり、ぶれていると相手にはたかれたり、押し切れなかったりと、リズムが悪くなります。腰への意識を常に持っていることが修正への近道。彼の長所だと思っています。

 琴ノ若は体が柔らかく、相手の力を吸収するような天性の体つきが武器です。その相手に快勝したのは、力を十分に伝えられた証拠です。横綱不在の場所、納めの場所は大関が締めて終わってほしいものです。ここ2日の腰の安定感を継続できれば、期待は膨らみます。(元横綱・稀勢の里)

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