新入幕・熱海富士「勝ててうれしいな」初白星に満面の笑み 妹の“激励アドバイス”に応えた

2022年11月15日 20:03

相撲

新入幕・熱海富士「勝ててうれしいな」初白星に満面の笑み 妹の“激励アドバイス”に応えた
<大相撲九州場所>おしだしで美ノ海を下す熱海富士(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所3日目 ( 2022年11月15日    福岡国際センター )】 高卒史上最速の所要12場所で新入幕を果たした熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)が十両・美ノ海(29=木瀬部屋)を押し出して幕内初白星を挙げた。
 得意の右差しと左上手を徹底的に封じられた。もろハズから左前ミツを取って頭をつける美ノ海の低い攻めに苦戦。それでも「右が入らなかったけど落ち着いていけた」と、巨体を生かした押しで圧力をかけて前に出た。3日目でようやくつかんだ幕内初勝利に「勝ててうれしいなって感じです。ちょっとホッとしましたね」と満面の笑顔を見せた。

 連敗していた2日間は「全然緊張してないつもりだったけど自分の相撲が取り切れていなかった」と反省。「今日は落ち着いていきました」と3日目にして緊張もなくなり、自分の相撲を取り戻した。初めて受け取った懸賞金は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に渡す予定。「手刀を切るのとか憧れていたので、よかったです」。幕内力士になった実感を込める姿は関取最年少の20歳らしく初々しかった。

 場所中ほぼ毎日、家族から激励のメッセージが届くという。女子相撲で昨年の全日本選手権軽量級3位の実績を持つ妹の武井陽奈(静岡・飛龍高2年)からは「立ち合い全然当たれてない」といった的確なアドバイスもあった。家族のために頑張る20歳は、家族の応援を力に見事初白星。この日は良い報告ができそうで「勝ててよかったです」とより一層目を細めた。

 あす4日目の対戦相手は37歳の隠岐の海(八角部屋)。熱海富士が7歳の頃から既に幕内で活躍していたベテランと初めて顔を合わせる。「自分が一番若いので緊張することなくできる。今日勝ててよかったので、続けて勝てるように頑張っていきたい」。4日目以降も、挑戦者の気持ちで若々しく立ち向かっていく。

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