安治川親方おい・桜庭 場所前に左膝負傷も強行出場「自分の立ち合いができなかった」初陣飾れず
2022年11月15日 10:59
相撲
「膝が入った気がして、思った以上に自分の立ち合いができなかった」。1週間前の稽古で左膝の外側側副じん帯を損傷しており「ちょっと力が入らない状態」だった。それでも痛みを我慢して強行出場。前日には伯父の安治川親方から「負けてもいいから思い切りやれ」と声を掛けられたという。
ケガをする前は、部屋で序二段や三段目の力士と30~40番の申し合いを行ってきた。「高校の時より全然違って相当キツいですね」と、猛稽古で知られる伊勢ケ浜部屋の厳しさを痛感。「どんどん食べて体を大きくしろ」という同親方のアドバイスを受けて増量にも取り組み、入門から約1カ月で7キロも増やした。
わずか1秒で敗れるほろ苦い初土俵となったが、力士人生はまだ始まったばかり。今後は「ファンを魅了するような相撲を取っていきたい」と“安美錦2世”になることを夢見た。