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【二所ノ関親方　真眼】高安、立ち合いで相手の勢いそぐ円熟のかち上げ

2022年11月17日 04:20

相撲

【二所ノ関親方　真眼】高安、立ち合いで相手の勢いそぐ円熟のかち上げ
豊昇龍を破った高安（撮影・中村　達也） Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所　4日目 （ 2022年11月16日    福岡　国際センター ）】 連日の破壊力満点のかち上げ。高安が非常にいいリズムで序盤を戦っています。貴景勝戦の出足を止めて主導権を握った3日目に次いで、この日も豊昇龍を立ち合いから圧倒。3連勝と好調だった相手をのけぞらすような当たりでした。大関に駆け上がった頃のイメージがダブります。
　32歳にはなりましたが、日頃から積極的に出稽古に行くなど貪欲な姿勢は若手のお手本。秋巡業でも一番稽古していましたし、上位の中でも強さは際立っていました。「稽古場で強くても意味はない」と言う人もいるでしょうが、稽古場で強さを見せなければ本場所でも力は発揮できないというのが私の持論です。

　極めてきた左四つの型と強烈なかち上げ。2つのコンビネーションが相手に対処しにくい印象を植え付けています。初日の相撲で右足を痛めたところは気になりますが、少々のアクシデントをプラスに変えることができるのがベテラン。混戦場所こそ悔しい経験を生かせる場と見ています。（元横綱・稀勢の里）

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