王鵬 8連勝給金 祖父・大鵬に続くV視界

2022年11月22日 05:05

相撲

王鵬 8連勝給金 祖父・大鵬に続くV視界
鋭い立ち会いを見せる王鵬(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所9日目 ( 2022年11月21日    福岡国際センター )】 1敗の平幕・王鵬が阿武咲を送り出し、幕内では自身最速となる9日目での勝ち越しを決めた。豊昇龍も立ち合いの変化で佐田の海を退け、8勝1敗と勝ち越しを決めて首位をキープ。両大関はともに敗れ、貴景勝は3敗に後退。カド番の正代は5敗目と黒星先行となった。王鵬、豊昇龍の1敗2人を追う2敗に高安、錦富士、阿炎の平幕3人が並んでいる。
 悪夢から解放されたかのように安堵(あんど)の表情をのぞかせた。幕内の勝ち越し第1号となった王鵬は「立ち合いでしっかり当たれている。それが結果になってうれしい」と率直な心境を口にした。過去幕内4場所で勝ち越しは今年名古屋場所の1度。新入幕の今年初場所と秋場所は7勝3敗から5連敗を喫しており“リーチ一発”に喜びもひとしおだ。

 相手の圧力を受け止めつつ、出てくるタイミングで左に動いて送り出し。佐渡ケ嶽審判長(元関脇・琴ノ若)が「今場所はバタバタしていないところがいい」と評価するように、冷静な対処が光った。阿武咲とは10月の出稽古期間中に大嶽部屋で稽古をしたが、相手にならなかったという。「持っているもの以上を出さないと勝てないと思った」と一日一番に集中することを心がけ、実戦に生かした。

 九州は祖父の大鵬が入幕6場所目で初優勝を果たした場所でもある。同学年の豊昇龍とトップを並走し、残り6日間。7勝の呪縛から解き放たれた22歳から目が離せなくなった。(黒田 健司郎)

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