ドラフト最後の指名選手が殊勲 ミスター・イリリバントの奇跡? 故障者続出の49ersに救世主!
2022年12月12日 10:05
アメフト
その主力QB2人の離脱で出番が回ってきたのがパーディーだったが、同選手はドラフト最終7巡目の最後の指名選手(262番目)。NFLではドラフトで一番最後に指名された選手を「ミスター・イリリバント(Irrelevant=的外れ、見当違いの意味)」と呼んでおりそのほとんどが実績を残せないままにリーグを去っているが、その的外れの?ルーキーがスーパーボウルを7回制して5回MVPに選出されているバッカニアーズのトム・ブレイディー(45)に投げ勝ったとあって、地元7万人のファンは総立ちで拍手を送っていた。
49ersではシーズン途中でパンサーズから移籍してきたRBクリスチャン・マカフリー(26)が14回のキャリーで今季自身最多の119ヤード(1TD)を走破し、レシーブでも1TD。しかし今季チーム2位の569ヤードを獲得していたWRディーボ・サミュエル(26)が第2Qに左膝を痛めてプレー続行不能となるなど、この日も攻撃陣には負傷者が出る一戦となった。
それだけにパーディーの活躍が大きな意味を持った試合。初先発でパスで2TDとランで1TDをすべて前半に記録したQBは、1975年のドン・ストロック(ドルフィンズ)以来、47年ぶり、史上2人目となった。
ブレイディー自身も6巡目(全体199番目)という遅い指名だったが、ペイトリオッツ入団後はスター街道をばく進。しかしこの日は55回中34回のパスを通して253ヤードと1TDを記録したものの、前週までの12試合で3つしかなかったインターセプトを2回喫し、故郷のサンマテオから30キロほどしか離れていないサンタクララでは予想外の大差をつけられた。
バッカニアーズはNFC南地区の首位の座はキープしているが6勝7敗。勝率は再び5割を切った。ちなみに2021年のスーパーボウル優勝に貢献しているキッカーのライアン・サコップ(36)も2009年の最終指名選手で、実績を残している数少ない「ミスター・イリリバント」だが、第1Qに狙った55ヤードのFGを失敗。パーディーとは対照的に存在感を示す場面はなかった。
一方、NFC東地区首位のイーグルスは敵地イーストラザフォード(ニュージャージー州)でジャイアンツを48―22(前半24―7)で下して4連勝で12勝1敗。今季のMVP最有力候補となっているQBジェイレン・ハーツ(24)がパスで2つ、ランで1つのTDをマークし、4試合を残してプレーオフ進出の一番乗りを果たした。
なお昨季のスーパーボウルに出場したベンガルズは5連勝。ビルズとカウボーイズは4連勝を飾っている。
<第14週の結果>
▼8日
*ラムズ(4勝9敗)17―16レイダース(5勝8敗)
▼11日
*ビルズ(10勝3敗)20―12ジェッツ(7勝6敗)
*ベンガルズ(9勝4敗)23―10ブラウンズ(5勝8敗)
*カウボーイズ(10勝3敗)27―23テキサンズ(1勝1分け11敗)
*ライオンズ(6勝7敗)34―23バイキングス(10勝3敗)
ジャガーズ(5勝8敗)36―22*タイタンズ(7勝6敗)
イーグルス(12勝1敗)48―22*ジャイアンツ(7勝1分け5敗)
レイブンズ(9勝4敗)16―14*スティーラーズ(4勝8敗)
チーフス(10勝3敗)34―28*ブロンコス(3勝10敗)
パンサーズ(5勝8敗)30―24*シーホークス(7勝6敗)
*49ers(9勝4敗)35―7バッカニアーズ(6勝7敗)
*チャージャーズ(7勝6敗)23―17ドルフィンズ(8勝5敗)
▼12日
*カージナルス(4勝8敗)―ペイトリオッツ(6勝6敗)
*はホームチーム。ファルコンズ、ベアーズ、パッカーズ、コルツ、セインツ、コマンダーズはオフ。
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