高2の久保凛、自己ベストで静岡国際女子800メートル制す 久保建英のいとこがGPシリーズ驚異の2連勝

2024年05月03日 12:11

陸上

高2の久保凛、自己ベストで静岡国際女子800メートル制す 久保建英のいとこがGPシリーズ驚異の2連勝
久保凛(右) Photo By スポニチ
 【陸上・静岡国際 ( 2024年5月3日    静岡・エコパスタジアム )】 女子800メートルがタイムレースで行われ、3組に登場した高校2年の久保凛(東大阪大敬愛高)が自己ベストを更新する2分3秒57をマークして優勝した。これで金栗記念に続いてGPシリーズ2連勝を飾った。
 序盤は前方につけてレースを展開。残り200メートルでスパートを仕掛け、前にいた外国人選手をかわしてトップに立つ。そのまま一気にリードを広げ、池崎愛里(ダイソー)や塩見綾乃(岩谷産業)、北村夢(エディオン)らにも勝ちきった。

 「自分のレースをすることを意識して、ラストの粘りを意識した。良いレースになったのかなと思います」

 4月の金栗記念では、東京五輪1500メートル8位入賞で憧れの存在でもある田中希実(ニューバランス)に競り勝ち、2分5秒35で優勝。それでも「金栗記念では自己ベストを狙ったけど、納得できるタイムではなかった」と振り返る。

 サッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持ち、昨夏の全国高校総体は高校1年生ながら800メートルで優勝した。同学年のドルーリー朱瑛里(津山高)らとともに、日本女子の中長距離界の次世代を担う逸材だ。これまで2分5秒13だった自己ベストを大幅に更新。「しっかりと継続して練習に取り組めたし、今回のタイムはとても良かった」と笑顔を浮かべた。

 今後に向けて「インターハイの800メートルは連覇して、このような大きな舞台で走れる機会を増やして、高校記録も狙っていきたい」と話した久保。女子800メートルの日本記録は杉森美保の持つ2分0秒45で、パリ五輪参加標準記録は1分59秒30となっている。

 学生の枠を超え、実業団の選手らとのレースでも好走を続けるだけに、さらなる飛躍が注目される。

 ◇久保 凛(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の16歳。小学校の高学年のときに祖母のすすめで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得。潮岬中から本格的に陸上を始め、23年に東大阪大敬愛高に入学。サッカーをしていた頃は女子日本代表MF澤穂希やブラジル代表FWネイマールが好きだった。1メートル67。

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