15歳元村　身長0・5センチ伸びた！「戦後初の身長1メートル50台力士」幻に

2024年05月03日 04:10

相撲

15歳元村　身長0・5センチ伸びた！「戦後初の身長1メートル50台力士」幻に — 新弟子検査を受検した身長1メートル60の元村康誠（撮影・前川　晋作） Photo By スポニチ

　大相撲の新弟子2次検査（運動能力テスト）で「戦後初の身長1メートル50台力士」として話題になった元村康誠（15＝佐渡ケ嶽部屋）が2日、両国国技館で夏場所（12日初日、東京・両国国技館）の新弟子検査を受検。体格基準（1メートル67、67キロ以上）は不問だが、改めて測定したところ、19日の1メートル59・5から、1メートル60の“大台”に突入した。

　歴史的な「身長1メートル50台力士」誕生は幻と消えたが、15歳の少年は無邪気に喜んだ。約2週間で0・5センチ成長したことに、「やっと160センチになってうれしかった。少し伸びたと思います」と笑顔を見せた。

　5年前の白鵬杯で自身より2倍以上重い相手を破った動画がネット上で拡散され、大きな注目を集めた元村。内臓検査の結果に問題がなければ夏場所初日に合格が発表され、新たな世界へ足を踏み入れる。「自分は小さいので炎鵬関のように動いていきたい。まずは勝ち越して十両へ」。憧れの舞台で大きな夢を描いた。

　《昨年学生横綱の草野が日大先輩・尊富士から刺激》新弟子検査を受検した昨年の学生横綱で幕下付け出しの草野直哉（22＝伊勢ケ浜部屋）は「ようやく大相撲に入れた」と力士への第一歩を実感。既に7人の関取衆らと稽古しており「厳しい世界だと実感している。見て盗んで自分のものにしていきたい」とさらなる精進を誓った。春場所優勝の尊富士は日大の先輩。「刺激になっている。早く追いつけるように頑張っていきたい」と兄弟子に続くスピード出世を見据えた。