阿武咲が単独首位 2敗守って花開く時! 13日目は小学生からのライバル・貴景勝と結びの一番

2023年01月20日 04:30

相撲

阿武咲が単独首位 2敗守って花開く時! 13日目は小学生からのライバル・貴景勝と結びの一番
玉鷲(右)を押し出しで下す阿武咲(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 12日目 ( 2023年1月19日    両国国技館 )】 2敗の平幕・阿武咲が平幕・玉鷲を破って10勝目を挙げた。首位を並走していた大関・貴景勝が結びで敗れたため、終盤戦では自身初となる単独首位に浮上。13日目は、3敗に後退した貴景勝との1差対決が組まれた。平幕・琴勝峰は3敗を守った。
 迷いのない阿武咲が自分の相撲に徹した。2度の優勝経験を持つ突き押しの強烈な玉鷲に対し、真っ向勝負の押し合いから相手の引きを誘うと逃さずに前に出て押し出し。「下から下から、それしか考えていませんでした」。星勘定や優勝争いへの意識は一切なく、集中しきっていた。土俵下の佐渡ケ嶽審判長(元関脇・琴ノ若)は「押し相撲が波に乗ってくるとこうなる」と“ゾーン”に入った時の強さを分析した。

 得意の突き押しに安定感が増している。昨年は肋骨の骨折などの影響もあって平幕下位での低迷も経験。その頃から四股や腰割りなどの基礎運動で徹底的に下半身と体の軸を鍛えてきた。「力の入れ方がやっと無意識にできるようになってきた。やってきたことが身になっている」と成果を実感。地道な鍛錬が土俵上で花を咲かせた。

 13日目の相手は、3敗に後退した貴景勝。小学生の頃から競い合ってきた同学年のライバルと、優勝争いを左右する結びの大一番で激突する。これ以上ない燃える展開にも「何も考えることはない」と平常心を強調。現在の番付では大きく差をつけられているため「チャレンジャーなので捨てるものは何もない。一生懸命向かっていくだけ」と迷いなく挑む。(前川 晋作)

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