霧馬山「めちゃくちゃ重かった」照ノ富士の胸を借り充実の“出稽古行脚”3部屋目は伊勢ケ浜
2023年02月16日 17:49
相撲
照ノ富士とは実戦的な申し合いではなく、仕切り線の位置からぶつかり稽古のように何度も当たって押す「あんま」で10番。そのままぶつかり稽古でも重い胸を借り、転がされる度に苦悶(くもん)の表情を浮かべた。稽古後には「めちゃくちゃ重かったです。死ぬかと思いましたよ」と苦笑い。「キツかったですけど、横綱とこんなに取れることはなかなかないので」と感謝した。腰の割り方の丁寧な指導を受け、稽古後にはモンゴル語で談笑するなど同郷の先輩から目をかけてもらっている様子がうかがえた。
この1週間で荒汐部屋、高砂部屋に続いて3部屋目の“出稽古行脚”。横綱の胸を借り「3月場所のために、これからのためになると思う」と充実感を漂わせた。初場所で11勝を挙げ、新関脇昇進が確実な春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)では大関への足固めに挑む。「いろんな人に言われますけど、やるのは自分しかいないので。一生懸命やることをやって」。今後も追手風部屋などへ出向く予定という次期大関候補は、連日の猛稽古で力をつけて一つ上の番付を狙っていく。