早くも三役級!?“史上最強の研修生”オチルサイハンが関取衆に9勝7敗 モンゴル出身の20歳

2023年02月16日 20:27

相撲

早くも三役級!?“史上最強の研修生”オチルサイハンが関取衆に9勝7敗 モンゴル出身の20歳
出稽古に訪れた霧馬山(左)と申し合い稽古を行った研修生のオチルサイハン(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の伊勢ケ浜部屋で研修生として生活するモンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハン(20)が16日、東京都江東区の同部屋で45番の申し合い稽古を行った。
 幕下力士の申し合いから参加し、出稽古に訪れた陸奥部屋の大日堂(29)と勇輝(33)を相手にいきなり8連勝。力強い内容で大日堂に14勝1敗、勇輝に15戦全勝と圧倒した。

 そのまま関取衆の稽古にも参加。十両・熱海富士(20)には左四つ右上手で一気に攻めきるなど5勝4敗。1メートル90近い巨体を生かした相撲で小兵の幕内・翠富士(26)にも1勝3敗と強さを示した。

 極めつきは、出稽古に訪れた小結・霧馬山(26=陸奥部屋)との3番。初めて肌を合わせる次期大関候補と四つ相撲で互角以上に渡り合った。右からの小手投げ、右おっつけ左上手の寄り、右四つからの寄りで3番とも勝利。稽古とはいえ、デビュー前の“新弟子”が三役力士を圧倒。3人の関取衆を相手に計9勝7敗と堂々勝ち越した。

 オチルサイハンは、18年に来日し、神奈川・新名学園旭丘高に相撲留学。2学年先輩に、のちの学生横綱のチョイジルスレンとダライバートル(ともに現・日体大4年)、同学年にはムンクジャルガル(現・日体大2年)とモンゴル出身の強豪選手が複数いたため、高校時代は出場機会に恵まれなかった。神奈川県代表として出場した2年時の国体では団体戦でベスト8入りに貢献。3年時の全国高校選手権(元日相撲)では32強だった。21年春、高校卒業後に研修生として伊勢ケ浜部屋に入門。来たるデビューに備えてここまで2年間、日々稽古に励んでいる。

 同学年で入門時期も近い十両・熱海富士(20)は「同級生で仲良いです。翠富士関と錦富士関みたいな感じで、2人でやっていければいいなってずっと言っています」と大相撲界での活躍を期待。初土俵の時期は未定だが、既に幕内級の力を持つ“史上最強の研修生”が正式にデビューすれば大きな注目を集めることになりそうだ。

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