渡辺彩香が66で2年連続の単独首位発進 スイング改造で「こんなにも回りやすくなるものか」

2023年03月02日 17:21

ゴルフ

渡辺彩香が66で2年連続の単独首位発進 スイング改造で「こんなにも回りやすくなるものか」
<ダイキンオーキッドレディース・初日>18番、ティーショットを放つ渡辺彩香(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【日本女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース 第1日 ( 2023年3月2日    沖縄・琉球GC6560ヤード、パー72 )】 日本女子ツアーの今季初戦、ダイキン・オーキッド・レディースが開幕。通算5勝の渡辺彩香(29=大東建託)が5連続を含む7バーディー、1ボギーの66をマークし、6アンダーで今大会2年連続の単独首位発進を決めた。
 渡辺の代名詞、これまでの“パワーフェード”だったら狙えていない一打だった。最終18番パー5でフェアウエー左サイドから、残り220ヤード。この第2打地点からグリーンの間の左サイドには林がせり出しているため、大きく左に打ち出して右に戻ってくる従来の弾道だと「狙えていない」。ただし、ストレートに近い新たな弾道だと問題なし。5Wでピン奥5メートルに2オンさせ、バーディーで締めた。

 「こんなにも回りやすくなるものかと。全体的に風の中でもリズムを変えずに安定してプレーできたかなと思う」
 前半から飛ばした。4番パー5で第3打を1・5メートルに寄せると、ここから怒濤(どとう)の5連続バーディー。300ヤード台後半の5、6番パー4では、いずれも第2打はウエッジ。「ショットも凄く安定した。ドライバーもしっかりと振り切れていて、フォローだと結構飛んでウエッジでセカンドが打てる。それでチャンスにつけられた」とうなずいた。

 昨季1勝を含む通算5勝を重ねたが、ここ数年はシーズン終盤に調子を落としてきた。そこで改造を決断。これまで「手の動きが大きいスイングだった」というが、「体と手がバラバラにならないよう」と手と体が一体になるイメージに変えた。この変化によりサイドスピンが減って、軌道はストレートに近くなった。沖縄の強風にも負けない打球を打つことができている。

 パットでもこれまでより1インチ長いパターに変え、握る位置、球の位置も変えた。「力が伝わりきれないパットが多かった」という反省から。ショットもパットも、新たなスタイルで臨んだ一戦だった。もちろん、これまで積み上げてきた実績がある。「楽しみ半分、不安半分」が本音でもあった。その中で、いきなり結果を残すことができた。

 ただ、29歳が手放しで喜ぶことはない。昨年大会も単独首位発進。しかし首位タイで迎えた最終日の終盤で崩れ、4位に終わり涙をのんだ。「このスコアはうれしいですけどまだ初日。始まったばかりなので、気を引き締めてやっていきたい」。その先に、1年前のリベンジとなる勝利が待っている。

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