柔道五輪2連覇・大野将平が指導者の道へ 引退は否定「柔道家に引退はない」

2023年03月07日 15:37

柔道

柔道五輪2連覇・大野将平が指導者の道へ 引退は否定「柔道家に引退はない」
<柔道・大野会見>会見する大野 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 柔道男子73キロ級で、16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪を2連覇した大野将平(31=旭化成)が7日、東京都内で会見を開き、新年度から日本オリンピック委員会(JOC)が実施するスポーツ指導者海外研修事業で英国留学し、指導者の道へ進むことを表明した。
 黒のスーツと青のネクタイ姿で会見場に現れた大野は、冒頭で「来年度より、JOCの海外研修制度を使用し、2年間英国に行くことが決定したので、報告させていただく」とあいさつ。全日本柔道連盟の強化指定を外れ、現状では五輪や世界選手権に出場できないが、「柔道家に引退はない。一生修行だと思っている。引退だとか、一線を退くという表現、小さな枠組みでとらえていただきたくない」と話し、柔道家として第1章の終わりと第2章のスタートであることを強調した。

 山口県山口市出身の大野は中学進学から上京し、柔道私塾の講道学舎に入門。厳しい稽古の元で実力を付け、天理大4年だった13年の世界選手権で初出場初優勝。大外刈りや内股を武器に、世界選手権を計3度、五輪2連覇などの実績を挙げた。一昨年の東京五輪以後は自階級での実戦出場がなく、進退については明言を避けてきたが、柔道家として新たな章に入ることになった。

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