池江璃花子 再び世界の舞台へ「一緒に世界のトップを目指していきたい」 横浜ゴム所属発表

2023年03月07日 04:44

競泳

池江璃花子 再び世界の舞台へ「一緒に世界のトップを目指していきたい」 横浜ゴム所属発表
横浜ゴムに所属先が決まった池江(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 競泳女子で東京五輪代表の池江璃花子(22)が6日、都内で会見し、日大卒業後の4月1日からの所属先としてタイヤ大手の横浜ゴムと契約を結ぶと発表した。練習拠点は現在の所属先であるルネサンスで変わらない。ピンクベージュのパンツスーツ姿で登場した池江は「企業と個人で別々ではありますが、一緒に世界のトップを目指していきたい。人間としても成長したい。横浜ゴムのタイヤのような粘り強い選手、人になっていけたら」と抱負を述べた。
 配属先は経営企画部広報室。会見には新卒研修講師も登場し、池江は名刺交換の作法を学んだ。自身の所属先を告げる言葉に詰まったり、表情が硬かったりし、何度もやり直しを命じられ「かみかみで申し訳なかった」と苦笑い。今後はワインのソムリエ資格取得にも意欲を見せた。

 社会人としての初戦は4月4日開幕の日本選手権(東京アクアティクスセンター)で、7月に福岡で開催される世界選手権の代表選考会を兼ねる。白血病から復帰後初の世界舞台となった東京五輪はリレー種目のみの出場。17年世界選手権(ブダペスト)以来の個人種目での世界切符を懸けた大会となる。

 昨年は記録が伸び悩み苦悩の日々が続いたが、ここ数カ月は心身ともに調子は上向いている。池江は「今は凄くいいトレーニングができている。気持ち的にしんどい時期もあったけど、気持ちも整ってきて、調子も上がっている。日本選手権に向けてワクワク、楽しみな気持ちが大きくなっている」と力を込めた。24年パリ五輪へ向け、新社会人としてフレッシュな気持ちでスタート台に立つ。

 ≪個人との契約は初≫会見に同席した横浜ゴムの山石昌孝社長は「困難を乗り越え、新たに夢に向かって挑戦し続ける池江選手の姿に深く共感し、サポートすることを決定しました」と語った。同社は1917年創業。タイヤなどを製造、販売し「ヨコハマタイヤ」のブランド名で知られる。タイヤ販売額シェアは国内でブリヂストン、住友ゴムに次ぐ3位で、世界では8位。ゴルフ関連商品なども手がける。15~20年にはサッカー英プレミアリーグの強豪チェルシーと胸スポンサー契約。個人の所属契約は池江が初めてだ。過去のタイヤメーカーと競泳選手の契約では萩野公介がブリヂストンに所属した例がある。

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