ラグビー静岡の元日本代表SH矢富勇は現役最終戦で白星ならずも充実感 新たな挑戦へ意欲を示す

2024年05月05日 20:36

ラグビー

ラグビー静岡の元日本代表SH矢富勇は現役最終戦で白星ならずも充実感 新たな挑戦へ意欲を示す
<静岡BR・BL東京>今季で引退する静岡BRの矢富勇が試合後のセレモニーで胴上げされる Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第16節   静岡20―59BL東京 ( 2024年5月5日    静岡・ヤマハスタジアム )】 今季限りで引退する元日本代表SH矢富勇毅(39)は先発して後半19分までプレー。現役最終戦を白星で飾ることはできなかったが、前半11分にスクラムサイドを突破するなどリーグ3季目でホスト(ホーム)戦チーム最多1万3814人の観衆を沸かせた。
 試合後は記念セレモニーに臨み、涙のあいさつ。早大、静岡の前身・ヤマハ発動機時代の監督の清宮克幸氏(56)から花束を贈られ、両チームの選手の手で3度胴上げされた。

 試合後の会見では、スッキリした表情。「試合前から感極まって泣きそうでしたが、泣くと長谷川(慎)コーチにいじられるのでこらえました」と会場を笑わせ「40歳までプレーすることも考えたが、次の道を考えると、このタイミングでした。悔いはありません」と藤井雄一郎監督(54)と話し合い、今季でジャージーを脱ぐ決意を固めたという。

 両膝のじん帯断裂などを乗り越えた現役時代の一番の思い出は「15か16度受けた手術」とし、ケガからの復帰を支えてくれた周囲へ感謝。今後は指導者に転身予定で「選手に尊敬される指導者に」と新たな挑戦に視線を向けた。
 
 ○…既に3季連続8位が決まっていた静岡は、開始直後の好機を逸すると、前半8分に先制トライを許し、失点を重ねた。藤井監督は「優勝を狙うチームとの差が出ました」と無念の表情も、No・8スミス主将、SO家村ら主力に負傷者が相次ぐ苦しいチーム事情で若手の台頭などに来季への手応えも得た様子。「スーパースターがたくさんいるわけではないので、練習でチーム力を上げていきたい」と就任2季目となる来季のプレーオフ進出に意気込んだ。通算15トライで最多トライゲッターとなったWTBマロ・ツイタマ(28)は「FWがハードワークして前に出るなどボールをつないでくれたおかげ」と周囲に感謝した。
 

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