【カヌー】パリ五輪内定の羽根田卓也「五輪で知らないものはないくらいの気持ち」 5回目の出場へ自信

2024年05月05日 15:55

カヌー/カヤック

【カヌー】パリ五輪内定の羽根田卓也「五輪で知らないものはないくらいの気持ち」 5回目の出場へ自信
デモランを披露した羽根田(撮影・中村 和也) Photo By スポニチ
 日本カヌー連盟は5日、21年東京五輪の会場となった東京・カヌー・スラロームセンターで競技普及に向けた体験会を開催した。男子カナディアンシングルでパリ五輪代表に内定している羽根田卓也(36=ミキハウス)が参加し、デモランなどを披露した。
 この日は「こどもの日」。定員200名のところ400名の応募があったという。羽根田は「何回か体験会をやらせてもらっているが、間違いなく、この施設もそうだし、カヌーへの興味が高まっている」と笑顔で語った。

 高校卒業後に単身、カヌー・スラロームの強豪国であるスロバキアへ渡り、同国を拠点として16年リオデジャネイロ五輪まで活動してきた。そこから「世界に胸を張れる施設が東京にあるので、ここで頑張ってみたい」とカヌー・スラロームセンターに拠点を移して日々、トレーニングに励んでいる。

 パリ五輪まで3カ月を切り、5月下旬からはパリでの合宿を始める。「そろそろ本気でパリ(五輪)への仕上げを始める期間。しっかりトレーニングが、できているので最後は気持ちの勝負になってくる」と見据えた。

 これまで08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、21年東京と五輪4大会に出場している。「1、2大会目はメンタル面で、帳尻を合わせることができなかった」と吐露も「5回目となると、もう五輪で知らないものはないくらいの気持ちになれている。メンタルも心配なく、しっかり自分のパフォーマンスを高めることができる」と自信を示した。

 経験値は食事にも生かされている。「もしかしたら他の人は、もっと荷物が多いはずなのに、自分だけ荷物が少ないところはあると思う」と話した。持って行かなくなったものとして挙げたのは「日本食」。スロバキアなどの海外生活を経験し、現地での食事にも合わせられるようになったという。

 ともに参加した男子カヤックシングルでパリ五輪代表に内定している田中雄己(22=駿河台大)には初出場への心構えを伝授した。「五輪を全部楽しめってこと。開会式とか。自分のパフォーマンスばかり考えると、もったいない」。開会式に2回しか出席できていない羽根田ならではのエールを送った。

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