翠富士 独走10連勝「この流れでバーッと勝てたら」 11年ぶり珍手「割り出し」 

2023年03月22日 04:40

相撲

翠富士 独走10連勝「この流れでバーッと勝てたら」 11年ぶり珍手「割り出し」 
翔猿(左)を割り出しで破る翠富士(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所10日目 ( 2023年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )】 単独首位の平幕・翠富士が小結・翔猿を珍手「割り出し」で破って10戦全勝とした。1敗の小結・大栄翔が関脇・豊昇龍に敗れて2敗に後退したため、後続との差は2に広がり、静岡県出身力士初の優勝へまた一歩前進した。2敗勢では小結・琴ノ若と遠藤が星を伸ばして勝ち越しを決めた。
 快進撃に笑いが止まらない。目標に掲げていた2桁勝利に到達した翠富士は「自分でもこんなに勝てるとは思っていなかった。今後できるか分からないので、この流れでバーッと勝てたら」と千載一遇のチャンスを逃さないつもりだ。右四つ左上手から、差し手を抜いてはずで一押し。幕内では12年九州場所の稀勢の里以来11年ぶりとなる「割り出し」の決まり手に「何年ぶりとか聞くとうれしい」と声を弾ませた。

 10日目終了時に2差つけての単独首位は、15日制が定着した1949年夏場所以降では過去35例。そのうち逆転優勝されたのは2例しかない。初優勝への期待は日に日に高まっていき、19日はなかなか寝られなかったというが「昨日はぐっすり気持ちよく寝られました」と緊張感にも慣れてきた。

 三役との対戦は今場所初めて。11日目は小結・若元春との対戦が組まれており、さらに上位戦が予想される。この日は「自分の方が格下なので自分の相撲を取り切れたら」と挑戦者の気持ちで気負いなく臨んだ。一方で場所前には「幕内の上も下も、めちゃくちゃ力の差があるって感じはしない」と話していた。三役陣に挑んでいく終盤戦。幕内最軽量117キロの小兵に、恐れるものはない。 

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