ウィルス・リード氏が死去 80歳 ニックスの名センター 2度のファイナル制覇に貢献

2023年03月22日 09:19

バスケット

ウィルス・リード氏が死去 80歳 ニックスの名センター 2度のファイナル制覇に貢献
70年のファイナルで優勝したときのリード氏(AP) Photo By AP
 NBAニックスの名センターで殿堂入りを果たしているウィリス・リード氏が21日に心不全で死去。80歳だった。
 リード氏はグランブリン州立大(ルイジアナ州)から1964年にニックスに入団。208センチ、107キロのセンターとして活躍し、同年のシーズンで19・5得点と14・7リバウンドを挙げて新人王になった。球宴には7回選出され、1970年のファイナルではニックスの初優勝に貢献。73年にも2度目のリーグ制覇を経験し、NBAがリーグ創設50周年を記念して1996年に選出した「偉大な50人」の中にも名を連ねた。

 70年のファイナル(対レイカーズ)では第4戦まで計137得点を稼いでいたが太腿を痛めた第5戦では7得点に終わり第6戦を欠場。地元ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデンで迎えた最終第7戦でも欠場濃厚だったが試合直前に通路から姿を現し、ラジオ放送を担当していたマーブ・アルバート・アナウンサーは「ウィルスが来た。観客は熱狂しています」と実況。レイカーズにはリーグ屈指のセンター、ウィルト・チェンバレンが在籍しており、そのライバルに脚が動かないにもかかわらず立ち向かった姿がチームメートを奮起させる要因となった。

 “キャプテン”という異名を持っていたウィリス氏は最終戦で27分出場し、得点は序盤で決めた2本のシュートによる4得点のみだったものの、ガードのウォルト・フレイジャーが36得点と19アシストをマーク。ニックスはホームでファイナル初優勝を成し遂げたが、MVPとなったのはリードで、この試合は「THE・WILLIS・REED・GAME」として語り継がれる一戦となった。

 膝などの故障もあって現役生活を送ったのは10シーズンで、通算650試合に出場して18・7得点、12・9リバウンドをマーク。オールNBAには5回(ファーストチーム1回、セカンドが4回)選出され、引退後はクレイトン大(ネブラスカ州)やニックス、ネッツなどでも監督やGMを務めた。しかし2月25日にニックスの73年の優勝から50周年を記念して行われたセレモニーにウィルス氏は姿を見せていなかった。

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