“NASAの街”で…奈紗 ロケットスタートで悲願メジャーVだ

2023年04月20日 05:10

ゴルフ

“NASAの街”で…奈紗 ロケットスタートで悲願メジャーVだ
10番、第3打を放つ畑岡(撮影・光山 貴大)   Photo By スポニチ
 女子ゴルフの今季メジャー初戦となるシェブロン選手権は20日(日本時間同日夜)、米テキサス州のカールトンウッズ・クラブで開幕する。今年からヒューストン郊外の同コースが新たな舞台となった。日米通算11勝の畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)は、名前の由来にもなった米航空宇宙局のジョンソン宇宙センターのある“NASAの街”で念願のメジャー初制覇を狙う。渋野日向子(24=サントリー)ら日本勢8人が出場する。
 今年から“NASAの街”にシェブロン選手権がやってきた。テキサス州ヒューストン郊外に位置し、米航空宇宙局のジョンソン宇宙センターから車で約1時間のカールトンウッズ・クラブ。そんな縁のある舞台で、畑岡が念願の初タイトルを狙う。

 「メジャーだからといって特別なことをするわけではなく、しっかりといい準備をすることを心がけている」

 これまで米ツアー6勝を挙げたが、メジャータイトルはまだない。世界No・1を決める戦いには特別な強い思いで臨んできた。しかし過去に2度、プレーオフに進んだが優勝には一歩届かず。だからこそ25度目のメジャー挑戦へ、心持ちはあくまでも冷静だ。「前に比べたら全然フラット」。普段通り、最善の準備を重ねていく。

 開幕を2日後に控えた18日にはインの9ホールを回った。ジャック・ニクラウス設計の林間コースで、随所に配置された池が特徴だ。鍵に挙げたのはアイアンの精度。「風が舞っていて読みにくい。ラフもそこまで深くないが、すぽっと入るとグリーン周りは難しい」と警戒を口にした。

 前戦が行われたハワイ州とは時差が5時間もある。16日午前にヒューストン入り。宇宙センターに行くことも考えたが、「疲れていた。今度、タイミングが合えば行ってみたい」と控える大一番を最優先に取りやめた。「よく眠れているので回復した」と準備は万全だ。優勝スコアは通算「13~15アンダー」とハイスコアの戦いを予想。もちろん畑岡も、ロケットスタートを切る。

 ▽米航空宇宙局(NASA) 1958年に設立された政府機関。アポロ計画やスペースシャトル計画などで知られ、国際宇宙ステーション開発にも参画している。本部はワシントンにあり、テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターは主要拠点の一つ。NASA認証素材を使ったインナー、NASAでも採用されているチタン素材をフェースに使用した1Wなどゴルフとの関わりもある。

 ▽シェブロン選手権 72年に歌手ダイナ・ショアの企画で創設され、99年までは大会名に名前が入っていた。83年メジャーに昇格。第1回からカリフォルニア州のミッションヒルズCCで開催され、優勝者は18番グリーン横の池に飛び込む“儀式”が恒例だった。15年から全日空がスポンサーを務め大会名がANAインスピレーションに。昨年から石油大手シェブロンがスポンサーとなり現大会名に変更。今年から同社が新拠点を置くテキサス州に会場を移した。

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