【カーリング】劇勝に泣いた！松村・谷田組が混合ダブルス世界一王手！！決勝進出で日本初メダル確定

2023年04月28日 19:41

カーリング

【カーリング混合ダブルス世界選手権（ 2023年4月28日韓国・江陵）】松村千秋（30＝中部電力）谷田康真（29）で組んだ世界ランク13位の日本代表が、準決勝で同2位のノルウェーを5―4で下して、日本勢初のメダルを決め、世界一に王手をかけた。

　8勝1敗の好成績で1位通過した1次リーグでは、10―8と勝利したノルウェーとの再戦だった。5エンド（E）まで互いに有利な後攻で1点ずつ取り合う展開で、日本の3―2。試合が動いたのは第6Eだ。ノルウェーが得点のチャンスが大きいパワープレーを選択するも、ラストショットが決まらず2点止まりだった。

　第7Eは日本がパワープレーを選択したが、ショットが乱れて1点しか奪えず。4―4同点、不利な先攻で最終第8Eを迎えたが、重圧がかかるラストショットを松村が決めて№1ストーンを確保し、最後は№1ストーンを巡ってメジャー測定の末にスチールして決勝進出を決めた。

　松村は目を潤ませ「最後、メジャー（測定で）自分たちの石が大きく振れた時、涙が出るくらいうれしかった」と話した。

　22年北京五輪は最終予選で敗れて出場できず、昨年の世界選手権は1次リーグ敗退。谷田は混合ダブルスに専念するためコンサドーレを退団し、松村もこの種目に軸足を置くため4人制では控えに回っている。

　29日の決勝は米国と対戦。谷田が「最後の最後まで来られたので、持てるパフォーマンスを出し切って決勝の舞台、楽しんで戦いた」と言えば、松村も「応援してくれる人に恩返しできるような試合がしたい」と闘志を高めた。

　▼混合ダブルス　ロコ・ソラーレなどの活躍で知られる4人制とは違い、男女1人ずつでペアを組む。4人制では1Eに1人2投ずつ計8投だが、混合ダブルスでは1E5投（1人目が1、5投、2人目が2～4投を担う）。また、4人制では1試合10Eで、混合ダブルスは8Eで行う。混合ダブルスでは最初からハウス内にストーンが配置されており、1試合に1度、後攻の時にハウス内のストーンを左右にずらして配置するパワープレー（PP）が使え、得点のチャンスが広がる。