ウクライナ初の関取、獅司新十両「頑張ってきて良かった」 川副改め輝鵬にも吉報

2023年06月01日 04:50

相撲

ウクライナ初の関取、獅司新十両「頑張ってきて良かった」 川副改め輝鵬にも吉報
師匠の雷親方と握手するウクライナ初の関取獅司                                Photo By スポニチ
 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を発表した。ウクライナから初の関取となった獅司(26=雷部屋)、一昨年の学生横綱の川副改め輝鵬(きほう、24=宮城野部屋)、勇磨(24=阿武松部屋)が新十両。再十両は9場所ぶり復帰の紫雷(31=木瀬部屋)と13場所ぶり復帰の千代の海(30=九重部屋)の2人。
 ウクライナ初の関取が誕生した。メリトポリ出身の獅司は「うれしいです。頑張ってきて良かったです」と満面の笑みを浮かべた。初土俵から5場所で幕下に昇進。その後伸び悩んだが、今年2月に現師匠(元小結・垣添)が部屋を継承すると体重15キロ増に成功し、自己最高位の西幕下2枚目で迎えた夏場所で6勝を挙げた。

 母国で生活する両親と祖母に早速電話。「今、ウクライナは大変。パパとママを助けるという気持ちで頑張りたい」とロシアの侵攻を受ける母国へ思いをはせた。

 ≪もっと輝いていけるように≫
 川副改め輝鵬は「もっと輝いていけるように頑張りたい」と新しいしこ名に込められた期待に応えることを誓った。考案した師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)からは「動きは白鵬に似ている。間違いなく名前通りの関取になる」と太鼓判を押された。身長1メートル67は、部屋の兄弟子・炎鵬と並ぶ関取最小兵。「小さくても大きい人に勝てると示せる力士になりたい」。体の小さな子供たちにも夢を与えるべく、十両の土俵で輝きを放つ。

 ▼勇磨 めちゃくちゃうれしいです。(昨年秋場所で朝乃山に勝利し)あの勝利で勢いに乗れた。元気のいい相撲を取っていきたい。(14年春場所初土俵。左膝前十字じん帯損傷、左手首のケガで3度の手術も乗り越えて新十両)

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