元幕内・石浦が引退、間垣襲名 技能相撲で沸かせた小兵力士の手本 最近は輝鵬、伯桜鵬らの指導役も

2023年06月01日 15:52

相撲

元幕内・石浦が引退、間垣襲名 技能相撲で沸かせた小兵力士の手本 最近は輝鵬、伯桜鵬らの指導役も
石浦 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は1日、元幕内・石浦(33=宮城野部屋)が現役を引退したと発表した。同日、東京・両国国技館で理事会が開かれ、石浦の年寄・間垣襲名と間垣親方(元幕内・竹葉山)の退職も発表された。
 石浦は鳥取西中、鳥取城北高、日大で小兵ながら活躍し、当時の横綱・白鵬の内弟子として宮城野部屋に入門。12年初場所で初土俵を踏んだ。15年春場所で新十両、16年九州場所で新入幕と順調に出世。新入幕場所ではいきなり優勝争いに絡む大活躍で敢闘賞を受賞。そこから約5年半、体重110キロ台の小兵ながら活躍して幕内の土俵を沸かせてきた。中に入ってからの下手投げや下手ひねり、出し投げのうまさは随一で、多くの小兵力士の手本となった。

 自己最高位の西前頭5枚目で迎えた昨年春場所、首に大ケガを負い、頸椎症性神経根症の診断名で途中休場。結局、土俵に上がったのはこの場所が最後となった。翌夏場所から7場所連続で全休。夏場所の番付は西序二段60枚目だった。最近は、稽古場では弟弟子たちの指導に従事。同じ小兵で首にケガを抱える炎鵬(28)や来場所新十両の川副改め輝鵬(24)、鳥取城北高の後輩にあたる落合改め伯桜鵬(19)らに治療法やトレーニング方法を教えるなど、既に親方の役割を担っていた。

 間垣親方(元幕内・竹葉山)は昨年8月に65歳の定年を迎え、その後は再雇用制度を使って協会に残留。石浦の引退決断に伴い、協会に残る道を弟子に譲る形となった。

 ▽石浦 鹿介(いしうら・しかのすけ)本名=石浦将勝(まさかつ)。1990年(平2)1月10日生まれ、鳥取県鳥取市出身の33歳。鳥取城北高相撲部の石浦外喜義監督の長男として生まれ、5歳から相撲を始める。鳥取西中3年時に全国都道府県中学生大会3位。鳥取城北高3年時に世界ジュニア選手権軽量級優勝。日大1年時に東日本学生体重別無差別級準優勝。日大を卒業後、約半年間のオーストラリア留学を経て宮城野部屋に入門。12年初場所で初土俵。翌春場所で序ノ口優勝。翌夏場所で序二段優勝。15年春場所で新十両。16年九州場所で新入幕。最高位は西前頭5枚目。敢闘賞1回。幕内在位26場所。幕内成績161勝186敗43休。通算成績350勝321敗108休。1メートル73、99キロ。

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