高野進氏 サニブラウンの魅力 ストライドだけではダメ

2023年06月05日 04:33

陸上

高野進氏 サニブラウンの魅力 ストライドだけではダメ
<陸上日本選手権>男子100メートル準決勝、決勝に駒を進めた小池(左)とサニブラウン(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【陸上 日本選手権最終日 ( 2023年6月4日    大阪市・ヤンマースタジアム長居 )】 【高野進の目】男子100メートルの上位は実力のある3人。最も安定性があったのは優勝した坂井だった。スタートダッシュからの動きを持続させ、後半さらに一つ上のギアを使えるようになった。最大速度で走る際、しっかり地面を踏んでいる。学生時代から50メートルまで強かった選手だったが、去年から後半の走りをまとめられるようになった。後半が弱い選手というイメージがなくなった。2位の柳田も優勝争いに絡むと思ったが、中盤以降は坂井が一枚上手。坂井を意識したのか硬くなってしまった。
 サニブラウンは全体的に仕上がりが良いようには見えなかった。予選から、スタートからの流れが悪く、トップスピードに持っていくまでにもたついてしまった印象だ。彼の魅力は大きなストライドだが、状況に応じた、いくつかの走り方を見つける必要がある。(男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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