宮城野親方が初の巡業担当で白鵬流“おもてなし” 和歌山名産しらすを提供

2023年10月21日 19:14

相撲

宮城野親方が初の巡業担当で白鵬流“おもてなし” 和歌山名産しらすを提供
和歌山巡業の担当親方としてファンサービスする宮城野親方 Photo By スポニチ
 大相撲の宮城野親方(元横綱・白鵬)が21日、“巡業デビュー”を果たした。この日和歌山市で行われた秋巡業で初めて先発親方を担当。岩友親方(元幕内・木村山)の元で和歌山場所の成功に貢献した。
 巡業参加は現役時代の19年冬巡業以来で「沖縄以来ですかね」と懐かしそうに話した。和歌山市では7年ぶりの巡業開催で「前回は(自分が)休場で来ることができなかった。でも当時のパンフレットも持っているし、何かの縁もあったのかも。相撲どころとも聞いています」と印象を述べた。担当として1週間前から現地入りし、あいさつまわりや地元のテレビ番組出演などのPR活動で奔走。「岩友親方は現役時代に一緒に稽古しているしスムーズにいきました。白鵬杯などで準備も少しは分かっていましたから」と話した。

 親方らしいアイデアも採用された。現役時代の巡業体験から「いつも弁当ばかりでは飽きがくるから」と、力士らの昼食に地元の名物を提供することを発案。この日は和歌山の特産品「しらす」が用意された。連日仕出し弁当の力士らにも好評で、幕内・朝乃山は「有り難いですね。宮城野親方は巡業中の食事のことをよく知っていると思うし、少しでも力士のことを考えてくれたのだと思う。おいしかったです」と感謝の気持ちを表した。

 45回の優勝を誇る横綱は引退しても人気は絶大。朝からファンのサイン、記念撮影攻めに遭うも丁寧かつ気軽に応じサービスに徹した。現役時代では経験できない興行運営にも携わり「勉強になりました。今度は1人でやらないといけないですから」と気を引き締めていた。

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