【玉ノ井親方 視点】地面に根が生えているようだった琴ノ若 大栄翔の当たりに微動だにせず

2023年11月16日 19:40

相撲

【玉ノ井親方 視点】地面に根が生えているようだった琴ノ若 大栄翔の当たりに微動だにせず
<大相撲九州場所・5日目>琴ノ若が肩透かしで大栄翔を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 地面に根が生えているようだった。琴ノ若は馬力のある大栄翔の当たりにも微動だにしなかった。右からおっつけて相手の左をはね上げると、すぐに右を差す。その瞬間に大栄翔の体が崩れた。決まり手は肩透かしだったが、大栄翔にすれば巨大な壁の前で何もできず、押しつぶされた感覚だったろう。
 今場所の琴ノ若は体が大きくなった印象を受ける。特に下半身の構えがどっしりしている。頭からではなく胸から当たるタイプだが、立ち合いでしっかりと当たっているため、簡単に押されない。左右どちらでも差せるし、突き放しても取れる。重さもある。相手にとってやりづらい力士に違いない。

 25歳は三役では豊昇龍の24歳に次ぐ若さ。自分も早く大関に、という強い気持ちは強いはず。この日のような相撲を取り続けていけば、流れもどんどん良くなっていく。(元大関・栃東)

おすすめテーマ

2023年11月16日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム