堀江のラストシーズンが始まった 埼玉53得点白星発進 松田と師弟コンビ躍動

2023年12月11日 04:30

ラグビー

堀江のラストシーズンが始まった 埼玉53得点白星発進 松田と師弟コンビ躍動
<埼玉・横浜>デクラーク(中央)にハンドオフして突進する堀江(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第1節   埼玉53―12横浜 ( 2023年12月10日    熊谷 )】 王座奪還を狙う埼玉は横浜に53―12で快勝し、白星発進した。今季限りでの現役引退を発表した日本代表フッカー堀江翔太(37)が試合途中から出場し、ボールキャリーやパスで好機を演出。SO松田力也(29)は4ゴール1PGの11得点をマークし、ともに自主トレを行う師弟コンビが存在感を放った。東京SGは昨季王者の東京ベイを52―26で下した。
 いつもの光景が熊谷に戻ってきた。ドレッドヘアのツインテールに短パンをまくし上げるブルマースタイル。堀江は試合前、空を見上げた。「グラウンドに立てているのは、いろんな人の思いや力があるから。いつも感謝しながら入ってる」。今季限りでの現役引退の発表から4日。特別なシーズンが幕を開けた。

 この日も試合終盤に登場する「ラスボス」が君臨した。後半17分から出場。力強いボールキャリーで攻め込み、好機をつくった。試合終了間際には巧みなパスでプロップのクレイグ・ミラーのダメ押しトライを演出。圧巻の存在感を見せた。

 試合の流れを引き寄せたのは“弟子”の松田だった。前半3分に先制PGを決めると17―0の同14分には敵陣中盤からキックパスでトライをアシスト。「いい判断、自信を持っていて成長したなって言ってもらえた。堀江さんに褒められることは少ないのでちょっと照れた」と笑った。

 2人はともに自主トレを行う間柄。昨年5月、松田が左膝前十字じん帯を断裂した際、堀江は「ケガした方が自分の悪い癖を見つけることができる」と声をかけた。5カ月後には下半身強化を目的に24時間耐久ウオーキングを敢行し、岡山―広島間約75キロをともに踏破。松田は「ケガして良かったなって言ってくれたのは堀江さんだけ。自分の心に残っている」と胸に刻んだ。

 上位4チームが進むプレーオフを含め、いつもの光景が見られるのは残り最大17試合だ。「持ってるものを全て出していきたい」と堀江。優勝という最高のフィナーレに向けた戦いが始まった。

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