【日本代表】精力的な動きを続けるエディーHC 関係者も「明らかに変わった」と語る闘将の姿勢とは

2024年02月19日 14:41

ラグビー

【日本代表】精力的な動きを続けるエディーHC 関係者も「明らかに変わった」と語る闘将の姿勢とは
エディーHC Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)が、今年1月1日付けで9年ぶりに復帰してから、精力的な活動を続けている。正式に就任する前の昨年末から高校、大学、リーグワンや欧州6カ国対抗を視察し、年代別代表活動に顔を出せば、必ず選手に一声、ふた声掛ける。今月初旬には福岡で、代表候補選手を集めたミニ合宿も実施。実質的な初活動となった。
 そして国際交流試合「クロスボーダーラグビー2024」の第3、4戦が開催された10日には、東京都内でリーグワン1部12チームのヘッドコーチや強化責任者を集めた懇親会を開催。翌11日には強化方針を伝え、代表強化策などをディスカッションする会議体が設けられた。

 19日、東京都府中市で取材に応じたBL東京のトッド・ブラックアダーHCは会議体に参加したことを明かした上で、「ほぼ全チームのHCや代表者が出席した。いいコネクションんを築けて良かった。最初のミーティングとしてポジティブだった」と前向きに捉えた。

 ブラックアダーHCによれば、ジョーンズHCの話の中身はラグビースタイルの認識共有、求める選手像、スキルセットの共有などだったという。会議体では小グループを作り、代表強化策やそのための課題、問題点のあぶり出しなど話し合い、発表なども行われたようで、「各チームの方がどんなビジョンを持っているか、再認識できた」と振り返った。

 12~15年の第1次政権時、ジョーンズHCが同様の機会を設けたことは、一度もなかったという。日本代表はW杯で11年大会までの7大会で通算1勝2分け21敗、15年大会以降の3大会で通算9勝4敗。10年前から世界での立ち位置は一変し、国内リーグや学生のレベルも飛躍的に向上。こうした状況で以前のような代表活動中心の強化、トップダウン型のチームづくりには限界があり、指揮官の姿勢そのものも大きく変化している。

 ジョーンズHCとは自身の現役時代から、立場を変えながらも長年の付き合いがある東京SGの田中澄憲監督も、「エディーさんは明らかに変わった。当時(12~15年)と今では国内のレベルが違うし、協力がなければ日本代表を強くできないと分かっているのだと思う」と語る。同様の機会はオールブラックスでもあったと明かすブラックアダーHCも、「凄く経験のある選手、監督、コーチがリーグワンに集まっている。それを利用しない手はない」とジョーンズ氏の姿勢に賛同した。

おすすめテーマ

2024年02月19日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム