恩師がよみがえらせた璃花子スマイル 豪州の所属先で指導したパリスターさん

2024年03月19日 05:30

競泳

恩師がよみがえらせた璃花子スマイル 豪州の所属先で指導したパリスターさん
プールを見つめるジャネル・パリスター・アシスタントコーチ(左)(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【競泳パリ五輪代表選考会 ( 2024年3月18日    東京アクアティクスセンター )】 池江が所属しているオーストラリアのチームでアシスタント・コーチを務めるジャネル・パリスターさんは、今大会前にパリ切符獲得を確信していた。サポートするため15日に来日。直後に池江から「今は静かな興奮を覚えている」とメッセージが届いた。「レース前の恐怖が心地よい緊張に変わったのは自信を取り戻した証拠。自然とタイムに結びつく」。予想通り予選から自己ベストを連発した。
 昨年10月のチーム合流直後は「リッキー(池江の愛称)は不安、恐怖が表情に出るような状況に追い詰められていた」と沈み込んでいたという。パリスターさんは密にコミュニケーションを取り、話す時は必ず目を見るようにした。練習中は意図的に冗談を飛ばし、笑顔にさせることを意識。異国で素早くチームに溶け込めるよう、同僚との関係強化にも気を配った。大会の目標タイムは設定せず、練習過程を重視。「アスリートである前に一人の人間として接した」と信頼関係を築き、特に精神面から復活を後押しした。

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