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田中希実の日本新は確実!? 陸上五輪ユニ 糸から見直しゴルフボール1個分46グラムまで軽量化

2024年07月02日 04:15

陸上

田中希実の日本新は確実!? 陸上五輪ユニ 糸から見直しゴルフボール1個分46グラムまで軽量化
【陸上】 パリ2024オリンピック競技大会内定選手記者会見 発表されたユニフォームを着てポーズをとる左から福部真子 村竹ラシッド 田中希実 秦澄美鈴=1日 新潟県新潟市(東京スポーツ代表撮影) Photo By 代表撮影
 陸上のパリ五輪日本代表内定選手記者会見が1日、新潟市内で開かれた。6月27~30日に開催された日本選手権で五輪切符を手にした女子1500メートルおよび5000メートル代表の田中希実(24=ニューバランス)らが出席。初披露されたアシックス製の公式ユニホームに身を包んだ。史上最軽量となる46グラムの“戦闘服”をまとい、いよいよ五輪の舞台に挑む。
 新たなユニホームに袖を通した田中の声が弾んだ。既に出場権を得ていた5000メートルに続き、日本選手権で1500メートルの代表にも決まり、会見に出席。着心地を問われると「東京(五輪)の時よりもコンパクトになった印象。パリは暑いので、布面積が少なくなっている分、軽く走れると思う」と好印象を口にした。

 短距離用シングレットは東京五輪が62グラム、22年世界選手権が51グラム、そしてパリ五輪が46グラム。アシックスが軽量性、通気性、持続可能性をテーマに開発し、ペットボトル由来のリサイクルポリエステルを100%使用した軽量素材を採用した。糸なども見直し、東京五輪時から約25%の軽量化に成功。46グラムという重さは、ゴルフボール1個分程度だ。

 カラーは、朝日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」。デザインは決断や強さを表す日本伝統の吉祥文様「矢絣(やがすり)」が取り入れられた。肩甲骨や肩周りの不快感も軽減され、女子走り幅跳びの秦澄美鈴は「毎日眺めて愛着を湧かせられるようにしたい」と笑みを浮かべた。

 極限まで軽くなった戦闘服を手にしたことで田中の目標タイムも一気にペースアップされた。「本当に勝負するための具体的な数字を示すとすれば、1500メートルは3分55秒以内、5000メートルなら14分20秒を切ること」。実現すれば、2種目とも自身の持つ日本記録を大幅に更新し、世界とも勝負できる。田中が花の都を駆け抜ける。 (西海 康平)

《ラシッド「逆襲」12秒台&メダル》
 ○…男子110メートル障害の代表に決まった村竹ラシッド(JAL)が「12秒台」と「メダル獲得」を目標に掲げた。22年世界選手権では予選落ち。当時の悔しさを胸に秘め「リベンジ、逆襲する気持ち」と闘志を燃やした。そのためには、自身の持つ日本記録(13秒04)の更新は必須。「決勝に進出して、12秒台を出してメダル獲得につなげられたら」と意欲を示した。

《400メートルリレーにサニブラ出場へ》
 ○…ダイヤモンドリーグ第10戦ロンドン大会(20日)で実施される男子400メートルリレーに男子100メートル代表のサニブラウン(東レ)が出場する可能性が浮上した。会見後に報道陣に対応した日本陸連の山崎一彦委員長によると同大会の100メートルに日本のエースが出場の見込み。本人の意向次第となるが、リレーメンバーに名を連ねれば、メダル獲得を目指す五輪へ絶好の試運転となる。

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