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【レスリング】文田健一郎「いつもキツい」地獄の草津合宿から悲願の金メダル獲得へ

2024年07月03日 19:44

レスリング

【レスリング】文田健一郎「いつもキツい」地獄の草津合宿から悲願の金メダル獲得へ
<レスリング合宿>ポーズを決める文田(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級パリ五輪代表の文田健一郎(ミキハウス)が3日、強化合宿中の群馬県草津町で取材に応じ、「毎年思うが、いつもキツい。まだ折り返してないんだ…」と7月1~7日の1週間をかけて実施される、母校・日体大に伝わる地獄の合宿の様子を語った。
 草津合宿は日体大が85年から実施。練習内容はもちろん、標高約1200メートルの準高地でのランニングトレーニングも組み込まれており、19年は「一番きつかった。練習後に泣いていた」というほど追い込まれたという。それでも「結果を出せた試合の前にはやっているので、不安材料なく(試合が)できる」と話した通り、17、19年には草津合宿を経て世界選手権を制覇。験のいい場所だ。

 ところが肝心の21年東京五輪前は、コロナ下のために合宿は中止に。今回と同じ本番約1カ月前の時期は東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターにこもり、限られた練習相手とのスパーリングしかできていなかった。文田自身は「草津合宿がなかったせいとは思っていない」というものの、結果はまさかの銀メダル。日体大の松本慎吾監督が「健一郎を追い込めてなかったことを後悔している」と人づてに聞いたという。

 それだけに2度目の大舞台で金メダルに懸ける思いは誰よりも強い。合宿出発前は「緊張で手が冷たくなる」というほどおののいていたというが、この日公開された練習では、精力的にスパーリングに取り組んだ。大きなケガはなく、コンディションも良好で、「松本監督の教え子からは、まだ金メダルを獲れていない。金メダルを獲って恩返ししたい」とモチベーションを高めた。

 モチベーションが高まる出来事が、最近もう一つあった。先月30日、注文から2年待った新車がようやく納入されたのだ。購入したのは光岡自動車の「BUDDY(バディ)」で、同社の公式ウェブサイトによれば車体本体価格は527万8900円から。こだわったというオプションカラー代などを含めれば、約600万円ほどの代物だ。今合宿にも早速自宅から乗ってきており、「テンションが上がりました。ワクワクでした」と笑顔で話した。

 金メダルを獲得すれば、日本オリンピック委員会(JOC)からの報奨金500万円を受け取れる。ローンの一括返済も可能なだけに、「そのためにも」と五輪王者への思いを一層強めた。

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