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暑さ対策のウソホント!「おでこに冷却シート」「帽子を長時間着用」…これって正しい?

2024年07月23日 09:00

暑さ対策のウソホント!「おでこに冷却シート」「帽子を長時間着用」…これって正しい?
暑い日は、深部体温や体感温度を下げる「クールダウン」も、忘れずに行いたいポイントです。 内臓など身体内部の温度や、人間の…

暑い日は、深部体温や体感温度を下げる「クールダウン」も、忘れずに行いたいポイントです。

内臓など身体内部の温度や、人間の肌が感じる温度を下げることも、暑さによる不快感を解消するために重要です。

運動シーンを連想しやすいと思いますが、日常生活にもクールダウンを取り入れることで、補給した水分や塩分を効率的に吸収することができます。

そのクールダウンについて、気づかない間にやりがちなNG行動を紹介するとともに、夏の暑さ対策について医師の石原新菜先生が解説してくれました。

暑さ対策で「冷却シートをおでこに貼る」は正しい?

ネッククーラーや保冷剤で首元を冷やすほうが効果的!

冷却シートは水分をたくさん含んだジェルが熱を取り込みつつ蒸発する仕組みで、貼った部分を一時的に冷却するに留まるため、ネッククーラーや保冷剤のほうがおすすめです。

また、体温を下げることを考えると、おでこよりも首や脇の下、鼠径部といった太い血管がある部位を冷やしましょう。冷えた血液を全身に巡らせることができるため、涼しいと感じることができます。

とくに、首元は皮膚が薄いため、涼しさを感じやすいです。

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暑さ対策で「帽子やアームカバーを長時間着用する」は正しい?

蒸れないようにこまめな着脱はマスト

直射日光から頭部や肌を守るために、帽子やアームカバーを着用する女性も多いのではないでしょう
か。

これらは遮熱対策によいのですが、長時間着用していると、熱と湿気が内側にこもってしまうため、逆効果になることも。

通気性のよい素材を選んだり、こまめに着脱を行って汗を拭きとったりすることがポイントです。帽子の中に入れる冷感アイテムもあるので、そうしたものを活用するのもおすすめです。

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暑さ対策で「スポーツドリンクをゴクゴク飲む」は正しい?

スポーツドリンクは塩分補給に有効である一方で、糖を多く含んでいるため摂取しすぎると「ペットボトル症候群」を発症する恐れがあります。

ペットボトル症候群は、急激な血糖値の上昇により引き起こされる急性の糖尿病合併症で、重度の場合は意識障害や昏睡を引き起こす可能性もあります。

体温が高いままだと、水分や塩分の補給効率が悪くなってしまうので、深部体温を下げる「クールダウン」もしっかり行いましょう。

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『アイスボックス』など氷菓を口に入れることもクールダウンにおすすめとのこと。

氷よりもアイスボックスのほうがハイポトニック品質(※)で、ナトリウム・ビタミンC・クエン酸を含んでいます。
(※)糖質やナトリウムなどの濃度が低めで、汗をかいて、体内の水分量が減ってしまった状態でも速く吸収される

夏の暑さ対策に「アイスボックス(氷菓)」がおすすめである理由

教えてくれたのは

イシハラクリニック副院長 石原 新菜先生

医学生の頃から自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實と共にメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。

<Edit:編集部>

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