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場内ブーイング騒然90キロ級決勝 村尾の内股に鈴木監督「映像で見ましたけど、今回の五輪に関しては…」

2024年08月01日 02:12

柔道

場内ブーイング騒然90キロ級決勝 村尾の内股に鈴木監督「映像で見ましたけど、今回の五輪に関しては…」
<パリ五輪 柔道>男子90キロ級、決勝で敗れた村尾三四郎(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第6日 柔道 ( 2024年7月31日    シャンドマルス・アリーナ )】 男子90キロ級の村尾三四郎(23=JESグループ)が31日、決勝で世界ランク1位で東京五輪金メダルのラシャ・ベカウリ(24=ジョージア)に敗れ、銀メダル獲得となった。23歳で立った初五輪。目指してきた金メダルには、あと一歩届かなかった。
 村尾の試合後、場内に響き渡ったブーイング。ともに技ありを奪って迎えた残り30秒。村尾が相手を倒した内股。しかし、「待て」のコールはあれど、ビデオ判定のコールはなかった。

 試合後、.鈴木桂治監督は「投げた時の、映像で見ましたけど、あのポイントは今回のオリンピックに関しては、取ってないなという印象です。片手だけついていた。あそこで両手がついていればポイント。ルールブックにも書いてありますので」と冷静に語った。

 最初にポイントを奪ったのは村尾だった。開始1分、谷落としで技ありを奪うと、そこからもハイレベルな技のかけ合い。2分40秒すぎには一瞬の隙を突かれて技ありを奪い返された。そして終盤は微妙な投げがお互いある中で、残り5秒に技ありを奪われ敗れた。場内が騒然とする中、村尾は畳に一礼した。

 あと一歩届かなかった。村尾は畳を下りた後、涙を堪えながら「悔しいなっていう思いです。どんな…どんな状況になっても勝ち準備はしてきたので、自信を持って戦ったんですけど。なかなか自分の思い描いていた金メダルっていうのを獲れなくて、内容どうこうっていうよりも…負けっていうのは自分にとっては本当にきついもので。そこが本当に悔しさが残ります」と語ると、目頭を押さえた。

 ◇村尾 三四郎(むらお・さんしろう)2000年(平12)8月28日生まれ、米ニューヨーク出身の23歳。2歳で帰国し、幼稚園で柔道を始める。桐蔭学園高―東海大。男子90キロ級で23年世界選手権(ドーハ)3位。1メートル80、左組みで得意技は内股、大外刈り。

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