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菅楓華 成長見せた!初の単独首位発進「自己ベスト更新できたので良かった」昨年のQT失格乗り越え

2024年09月14日 04:00

ゴルフ

菅楓華 成長見せた!初の単独首位発進「自己ベスト更新できたので良かった」昨年のQT失格乗り越え
<住友生命レディス第1日>2番、グリーンを読む菅楓華 (撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルファー 住友生命レディース東海クラシック第1日 ( 2024年9月13日    愛知県 新南愛知CC美浜C(6560ヤード、パー72) )】 昨年のプロテストに合格したルーキーの菅楓華(19=ニトリ)が8バーディー、ボギーなしでツアー自己ベストの64をマークし、初の単独首位スタートとなった。昨年の最終予選会失格を乗り越え、成長した次代のホープがツアー初優勝を視界に捉えた。2季連続女王の山下美夢有(23=加賀電子)が65で、首位と1打差につけた。
 たくましくなった19歳が堂々の首位発進を決めた。菅はインスタートの10番でいきなり10メートルのロングパットをねじ込むと、そこから勢いは加速。3メートル前後のバーディーチャンスを次々とものにし、ツアー自己ベストを2打更新する64を叩き出した。

 「自己ベスト更新できたので良かった。セカンドショットがピンに突っ込めたのでバーディーチャンスにつく回数が多くて、それをしっかりと決められた」

 ゴルフとの出合いは運命的だった。小学校に入学して間もない頃のこと。公園で仲良くなった5歳年上の見知らぬお姉さんからゴルフの誘いを受けると、「ちょっと行ってみようかな」と好奇心で家についていったことが始まりだった。幼少期で交流は終わってしまったが「プロになれたので、そのおかげです」と初々しく笑う。

 全ての経験が糧となっている。昨年の最終予選会で5位に入り前半戦出場権を得ていたが、後日、スコア誤記が発覚。無念の失格となったが「今後につながる」と必死に前を向いた。シーズン前半は主催者推薦の限られたチャンスの中で4試合に出場。デビュー戦となったVポイント×ENEOSで7位に入るなどリランキング33位で後半戦出場権を手にした。

 現在メルセデスランク70位につける19歳が目標に掲げるのは50位までのシード権獲得。その先には「目指すはそこなんですけど…」と地元・宮崎で行われる最終戦・ツアー選手権リコー杯への出場も見据える。幼少期から観戦に訪れていた思い出いっぱいの大会。初勝利をつかみ取り、ツアー優勝者としての凱旋出場をひそかに思い描く。 (山手 あかり)

 ◇菅 楓華(すが・ふうか)2005年(平17)5月17日生まれ、宮崎市出身の19歳。6歳でゴルフを始める。日章学園高3年時の昨年プロテスト一発合格。今季最高位はVポイント×ENEOS7位。馬場咲希、清本美波らと同世代。得意クラブは9I。リフレッシュ法は食べること。好きな食べ物は焼き鳥のぼんじり。好きな色は青。1メートル67、60キロ。

《美夢有 納得の65》
 ○…65で2位発進の山下は「本当にパターが入った」とうなずいた。10番から3連続バーディーを奪うと、最終18番も10メートルをねじ込んだ。今季は優勝こそないものの、直近10試合連続でトップ10入りを果たすなど安定感は抜群だ。今大会を含めて残り11試合。「いつも通りのプレーをできるように頑張りたい」と自らに言い聞かせた。

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