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握力12キロだった伊藤あおいが快進撃で8強入り「自分でも驚いている」 ジャパンOP女子テニス

2024年10月16日 18:36

テニス

握力12キロだった伊藤あおいが快進撃で8強入り「自分でも驚いている」 ジャパンOP女子テニス
2回戦で勝利した後の会見で報道陣の質問に応じる伊藤あおい Photo By スポニチ
 【女子テニス 木下グループ・ジャパン・オープン第3日 ( 2024年10月16日    大阪・モリタTCうつぼ )】 シングルス2回戦が行われ、世界ランキング188位の伊藤あおい(20=SBCメディカルグループ)は同50位で第8シードのエリザベッタ・コッチャレット(23=イタリア)と対戦し、6―4、6―3で下して勝利して準々決勝に進んだ。
 「自分でも驚いているけど、やっぱりうれしいです。4ゲームは絶対に取ろうと思っていた。4ゲームを取れた後は、相性的に良い感じだったので、あわよくば…と思いながら試合をしていたけど。でも、意識するというよりも目の前のポイントに集中していた」

 予選から勝ち上がってきた伊藤は、前日の1回戦で20年全豪女王のソフィア・ケニン(米国)を撃破。その後に「いろんな人から祝福の言葉をもらって、次の試合でボロ負けしたら目も当てられないなと思っていた」という。

 第1セットは2―4とリードされながらも、4ゲーム連取で奪う。第2セットも1―3から逆転。自身のプレーに怒りをあらわにするコッチャレットに対し、冷静なプレーに終始して5ゲームを連取した。

 パワーに頼らず、ループやスライスを多用する独特なスタイル。「昔はとにかく前に出る感じだった」というが「体型が違うし筋肉がつきにくい体質。限界を感じた」こともあり、高校の頃から新たな戦い方を模索し、今に至る。以前に握力を測定すると12キロだったという。

 テニスプレーヤーとしての目標を問われると「グランドスラムに出てみたい」と話した上で、こう付け加えた。

 「プロになった一番の目標が賞金のためなので。老後に生きていけるだけの賞金を稼いで、できれば早く引退しようかな…(笑い)」
 そうジョーク交じりに語り報道陣の笑いを誘った20歳。準々決勝では世界ランク118位のエバ・リス(ドイツ)と対戦する。

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