松井稼 勢い止まらん3戦連続マルチ!

2009年07月18日 06:00

野球

松井稼 勢い止まらん3戦連続マルチ!
<アストロズ・ドジャース戦>ケッピンジャーと勝利のハイタッチをする松井稼頭央
 【アストロズ3-0ドジャース】大リーグは16日(日本時間17日)各地で後半戦が開始され、アストロズの松井稼頭央内野手(33)はドジャース戦に7番・二塁で先発出場。7回に中前適時打を放つなど4打数2安打1打点で、7試合連続安打、複数安打も3試合連続とした。日米通算2000安打へあと23本。メジャー移籍後、後半戦に強い男の活躍でチームも今季初の貯金となった。
【試合結果


 積極性。松井稼の真骨頂が、好結果をもたらした。1点リードの7回無死満塁、投手は先発ウルフに代わって2番手のモタ。「投手も満塁では最初にストライクを取りたいところ。初球から積極的に行きたい」。カウント0―1からの直球は空振りしたが、1―2から今度は真ん中から外に沈んでいくツーシームを逆らわずに中前適時打。投手心理を読み切った一打だった。

 3回にはフルカウントから内角ぎりぎりの速球を左翼フェンス直撃の二塁打。2試合連続本塁打は逃したが「厳しいところをうまく打てた」と自画自賛だ。これで7月は打率・317(41打数13安打)で、特に最近3試合は11打数6安打と絶好調。6月16日に右太腿裏痛から復帰するまでの打率・219から・257まで上げてきた。メジャー移籍後の過去5年間は後半戦に強く、特に8月以降は・313と安定している松井稼だけに、勢いは止まりそうにない。

 張り切る理由もあった。この日はスタンドで家族が観戦。3回の打席前には、2回裏に右翼へ抜けそうな当たりを跳びついて止めた美技に、興奮して歓声をあげる夫人と長男の姿が電光掲示板に映し出された。長女、長男ともにまだ幼く、残り23本に迫った2000安打の重みはまだ分からない様子だが「どんなリアクションをするのか楽しみ」と、今はその瞬間を心待ちにしている。

 松井稼の好調ぶりにクーパー監督も「日曜日(3ランを放った前半戦最終戦)に続いて大きな一打。本当にバットが振れている」と目を細めた。最大10の借金からチームは今季初の貯金。中地区4位だが、首位カージナルスには3ゲーム差に迫った。「いいスタートが切れた」と笑った松井稼が、記録達成へ一気に突っ走る。

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