巨人の弱点は練習できない「縦変化」

2009年07月20日 06:00

野球

 【巨人0―1阪神】打者が最も対応に苦しむ「縦変化」。巨人ナインの目は、最後までその落差に慣れることはなかった。阪神・能見が9回まで投じた116球のうち、チェンジアップ、フォークの「縦変化」の球種が39球だった。低めのゾーンでの空振りは11回。2球種での三振は8。前に飛ばしたのは亀井の投ゴロ、松本の二飛の2本だけ。原監督は「ボール球を打ってしまい楽にさせた。そこが反省点」と嘆いた。
 打撃投手やマシン相手にカーブ、スライダーなどの「横変化」の球種は練習できても、縦変化を練習することは難しい。打席の中で、その日の変化に対応することが求められるが「いい所に落ちていた」(伊原ヘッドコーチ)「手が出てしまう」(篠塚打撃コーチ)と、なすすべがなかった。
 2日前の敗戦では、右腕・金村暁の前にパームボールでゴロの山を築いていた。3連戦で負け越した背景には「縦変化」があった。後ろに迫る中日には、フォークを得意とする吉見、チェンがいる。練習できない球種への対策。今季最少タイの2安打に終わった強打の打線が、難題を克服できるか。

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