憲伸 サンタナと互角も悔しい7敗目

2009年07月20日 06:00

野球

 【ブレーブス1―5メッツ】ブレーブスの川上憲伸投手(34)が18日(日本時間19日)、メッツ戦で後半戦初先発。6回2/3を2失点と好投も、味方打線が“サイ・ヤング賞男”でメジャー屈指の左腕、ヨハン・サンタナ投手(30)に封じられて7敗目(5勝)を喫した。これで今季早くも3度目となる同賞受賞経験者との投げ合いで、川上は1勝2敗と負け越してしまった。
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 サイ・ヤング賞2度の左腕サンタナと堂々たる投げ合い。それでも根負けしたのは川上のほうだった。
 「スタミナというよりも、精神的にランナーを出しちゃいけない、というところでバテはあった」。持ち前の制球力が光り、初回から最速93マイル(約150キロ)の球威ある速球を低く集めた。5回までは単打3本のみ。だが6回1死一、二塁から、今季中に移籍した元同僚フランコアの打球が本塁に当たり高くバウンド。打ち損じのはずが内野安打で満塁となった。「考えられない内野安打で、計算がずれたというか…。いろいろ考えて窮屈になった」。わずかな迷いが生じ、次打者に痛恨の押し出し四球。遊ゴロでもう1点を失った。コックス監督も「川上は素晴らしかった。あの2点も強打されたわけじゃない」と惜しんだ。
 5月のハラデー、ランディ・ジョンソンに続き、サイ・ヤング賞投手との対戦は3度目で1勝2敗。味方打線に大量得点は望めず苦戦は仕方ない。だが、それ以上に今季の川上は援護不足に泣いている。登板中の打線の得点は、1試合あたり2・18点とチーム先発陣では最少。好投しながらも、ここまで5勝7敗と勝ち星が伸びない要因の一つになっている。
 3日間の球宴休みは、前半戦で実感した注意点やミスを振り返る時間に充てたという。「試合は負けたけど、勝っているかもしれない内容。こんな感じでいいと思う」。試合後に見せた充実の表情は、上々のスタートを確信していた。

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