梨田監督「1つ勝ってホッとした」

2009年11月02日 06:00

野球

 【日本ハム4―2巨人】日本ハム・梨田監督はエースがもたらしたシリーズ初勝利を心の底から喜んだ。「ダルはあれだけ登板間隔が空いて、あれだけの投球ができるんだから本当に凄い」。復帰のシナリオは10月16日の話し合いで決まった。5日後のCS第2ステージの登板回避を決めた上で指揮官は「シリーズには投げられる準備をしてほしい」と通達した。
 登板日は、3~5戦の東京ドームはDH制がなく打席に立たなければならず、6、7戦では投げないで終わる可能性がある。よって初戦か2戦目。そして「投げられるか分からない投手を初戦というわけにはいかない」という理由から第2戦に決まった。その上で「投げられない場合だけ言ってくれ」と伝えた。
 その後はダルビッシュとほとんど話さなかった。梨田監督の親心で「せかしたらかわいそう。だから静かに見守っていた」という。間に合わない場合に備えてスウィーニーを代役に立てた。迎えた当日。ダルビッシュの意思を伝え聞いた指揮官は先発メンバー表にエースの名前を書き込んだ。
 「1つ勝ってホッとした。連敗で東京に行くのとは全然違う」。次回登板は白紙だが「あした、あさっての様子を見てから」とも言った。初戦では攻守にミスが出たが、エースが投げることでチーム全体に落ち着きが生まれた。指揮官が下した“大英断”で、試合前のダルビッシュの先発を告げるアナウンスで球場中が沸き上がり、雰囲気は一変した。第7戦までもつれ込めば、再びエースをマウンドに送り出す可能性は高い。

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