13年前はサヨナラ打…“WS男”レンテリア涙のMVP

2010年11月02日 12:03

野球

13年前はサヨナラ打…“WS男”レンテリア涙のMVP
レンジャーズ戦の7回に先制3ランを放ち、迎えられるジャイアンツのレンテリア(左端)
 【ジャイアンツ3―1レンジャーズ】3―1の9回、ジャイアンツの守護神ウィルソンが最後の打者クルーズを空振り三振に仕留めると、ナインはマウンドに向かって飛び出し、歓喜の輪ができた。静まり返る敵地で跳びはねる選手。ジャイアンツが56年ぶりの頂点に立った。
 8番レンテリアの先制3ランが勝利を呼んだ。0―0の7回、ロス、ウリベの連続安打で無死一、二塁とし、ハフが絶妙な送りバントで走者を進めた。2死となった後、レンテリアがレンジャーズのエース左腕、リーの高めに甘く入ったカットボールを振り抜くと、打球はぐんぐん伸び、左中間フェンスを越えた。6回まではリーの前にわずか3安打だったが、8回3安打1失点で乗り切ったエース、リンスカムの好投に報いた。

 35歳のレンテリアはマーリンズ時代の1997年にワールドシリーズ第7戦で優勝を決めるサヨナラ適時打を放っている。13年後、またも世界一への決勝打。第2戦での先制ソロ本塁打に続く殊勲打でシリーズMVPにも選ばれ「何度もけがをしながら、辛抱して、またプレーするチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝している。すべてがうまくいった」と涙を浮かべて話した。

 ジャイアンツを率いて4年目のボウチー監督は「ハードにプレーした選手たちを誇りに思う。それぞれの役割を受け入れ、しっかりこなしてくれた」と喜びをかみしめていた。

 ▼ジャイアンツ・レンテリアの話 (涙をにじませながら)何度もけがをしながら、辛抱して、またプレーするチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝している。すべてがうまくいった。またメジャーでプレーできると信じていた。チーム、特に投手力を信じていたし、本当にうまくいった。(2度世界一を決める殊勲打を放った史上4人目の選手となり)本当に信じられないよ。(共同)

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