94球目に落とし穴…崖っ縁のエース 痛恨の被弾「それが野球だ」

2010年11月02日 12:07

野球

94球目に落とし穴…崖っ縁のエース 痛恨の被弾「それが野球だ」
ジャイアンツ戦の7回、レンテリアに3ランを浴びたリーは悲痛な表情
 【レンジャーズ1―3ジャイアンツ】レンテリアに豪快に振り抜かれた瞬間、左腕リーがグラブをたたいた。7回2死から浴びた決勝の3ラン。絶対的なエースが投げた痛恨の1球で、レンジャーズは初出場のワールドシリーズで敗退に追い込まれた。
 「相手が上だった。それが野球だ。もちろん残念だがここまで来られたことを誇りに思う。家族のような仲間と一緒に野球ができて楽しかった」と冷静に振り返った。

 まさかの7失点で5回途中に降板した第1戦から中4日。前回は17イニングぶりに失点した3回だけで32球を費やした。これが響いて球威が落ちた5回に集中打を浴びた。この日は3回までで計33球。快調な立ち上がりで打線の援護を待った。

 第1戦の敗戦は「自分がミスを犯したから」と、自分の投球を貫けば抑えられるという自負をにじませた。首位打者に輝いたハミルトンも「センターで彼の投球を見ながら配球を予想するが、ほとんど外れる」と32歳の投球術に感服するように、味方の信頼を背負って立ったマウンドだった。

 それが7回、連打と犠打で1死二、三塁。バレルを三振で仕留めた後の落とし穴だった。94球目は、大きな代償を伴う失投だった。(共同)

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