渡辺俊 気まぐれな風つかまえ独特の変化

2010年11月02日 22:41

野球

渡辺俊 気まぐれな風つかまえ独特の変化
第3戦に先発したロッテ・渡辺俊
 【ロッテ7―1中日】シンカー、スライダー、カーブ。ロッテ・渡辺俊の持ち球が、気まぐれに変わる風をつかまえ、独特の変化を見せる。中日打者のタイミングを面白いように外し、サブマリンが本拠で波に乗る。
 「修正しながら自分の投球ができた。忙しい風でした」と右腕は振り返る。得意とする強い向かい風ではなかったが、4メートル前後で向きを変える風にしっかりと対応。三回は犠飛で先制を許したが後続を抑え、四回は和田を遊ゴロ併殺打に仕留めて流れを断った。
 「三回は1失点なら流れが来ると思った。併殺も大きかった」。居並ぶ好打者にまともなスイングを許さず、5安打、1失点で97球の無四球完投勝ち。大歓声を浴びたお立ち台では、涼しい顔で「やっぱマリンは落ち着きます」としみじみ語った。
 西村監督は「最近の調子を考えると、やってくれると思った」としてやったりの様子。現状では成瀬に続く2番手の先発だが、あえて第2戦ではなく、相手の嫌がる千葉での先発を選択。ベンチの狙い通り、シーズン最終戦以来、約1カ月ぶりとなる本拠地で、大声援と風を味方につけた渡辺俊が躍動した。

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