松坂 勝負の5年目へハワイで自主トレへ

2010年12月13日 06:00

野球

松坂 勝負の5年目へハワイで自主トレへ
試合を終え、会見する(左から)松坂、片岡、萩本監督
 レッドソックスの松坂大輔投手(30)が、来年1月から米ハワイ州ホノルルで自主トレを行うことが12日、分かった。西武時代の06年以来の自主トレ地で、下半身の徹底強化によるフォーム固めを行い、大リーグ5年目を戦う土台をつくる。
 勝負の5年目の足固めに、松坂が選んだ自主トレ地はホノルルだった。
 「じっくりと集中してトレーニングを行いたい。昨年は新しいトレーニングも学んだ。今年はそれにレッドソックスのトレーニングをミックスしていきたい」。1月上旬にハワイ入りして約1カ月間、鍛え抜く覚悟だ。
 昨年はアリゾナ州のトレーニング施設、アスリーツ・パフォーマンス・インスティテュート(API)で自主トレを行い、刺激を受けた。だが継続だけでは進化はない。西武の小野寺、平野を連れての合同トレとなるが、昨季APIで10人以上の日本選手と交流を持ったのとは違う。同じ施設を利用する多くの選手との交流よりも「自分自身で集中してやりたい」としてホノルルでは現地の球場を借り、自らを高めることだけに集中する。
 すべては2年連続で2ケタ勝利を逃し、不退転の決意で臨む来季のためだ。狙いははっきりしている。「僕は上体の力が強い。投球フォームのバランスを良くしていきたい」。今季は下半身主導の投球フォームを模索したが、上半身との連動の点で違和感があった。11月からボストンで週3日「9割近くが下半身」のトレーニングを行ってきたが、現在では「7割が下半身、2割が上半身。残り1割が肩の強化」と話し、上下のバランスのとれた投球フォームの基礎を築き上げている。
 この日でオフの野球イベントは終了。レ軍は今オフ、4年連続30本塁打以上のゴンザレス、4度の盗塁王をクロフォードを補強するなど、来季の打線は厚みを増す。だが、松坂は「僕の場合は喜んでいるだけではいられない」。先発5番手からの開幕スタートという自らの立場に、危機感をもって新シーズンへの準備を進めている。
 「07年はワールドシリーズまで勝ちましたけど、それから行くことができていない。また勝ちたい」。世界一への輪の中心にいるために。不本意に終わったこの2年間の思いを晴らす戦いが始まる。

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