聖子来た!ダル愛を込めて30球 練習後「終わったよ~」大声で報告
2015年02月27日 05:30
野球
日本とは違い、メジャーでは練習場に家族を呼んだり、子供を遊ばせたりするのはよく見られる光景。「ダル・ファミリー」も幸せそうな家族そのものだった。
初めて練習場に足を運んだ山本は現在、妊娠4カ月で、おなかの辺りがややふっくらした様子。その前で、ダルビッシュが圧巻の投球を見せた。右肘炎症を訴え、シーズン最終登板となった昨年8月9日のアストロズ戦以来、打者に対したのは実に半年ぶり。マイナー選手延べ6人に対して30球を投げ、安打性の当たりを一本も許さないどころか、満足なスイングをさせなかった。
「コントロールも凄く良かったし、球に力もあった。打者はまだ打席に立っているだけのような状態なので、そこは分からないですけど」
メジャーのこの時期のフリー打撃は、打者にとっては目慣らしの意味合いもある。それでも直球とスライダーで空振りを3つ奪い、バットに当てられたのは3球だけ。前に飛んだのはうち2球で、力ない投ゴロと遊ゴロが転がった。
内容の濃さをマイク・マダックス投手コーチが証言する。「打者はなかなかバットが出なかったし、バットを出してもまともに当てられなかった。投球に力が入りすぎず、安定していた」。順調過ぎる仕上がり具合が、格下相手の凄味を引き立たせた。
レ軍は例年、キャンプ初日に主力投手のフリー打撃登板を行ってきた。しかし、ジェフ・バニスター新監督はダルビッシュらに意見を求めた上で、メニューを変更。ダルビッシュは当初、この日は3度目のブルペンの方向だったが、状態の良さからキャンプ5日目にして初めて打者相手のマウンドへ。「(フリー打撃が初日に)あってもなくてもいいが、ブルペンの方が力まず投げられる。変なところが張らなくて、いいかな」と話した。
キャンプでは、日本ハム時代に沢村賞に輝いた07年を一つの理想とし、ゆったりと無駄を省いた投球フォームを模索してきた。「状態もいいし、(体の)使い方を自分なりに改善している。力まなくていいところを力まずに投げられている。結果的に(切れが)向上している」。公私ともに充実の4年目の視界は、どこまでも良好だ。
≪ダルビッシュの過去のフリー打撃初登板≫
☆12年 2月23日のキャンプ初日にマイナー選手相手に、ワインドアップから8割程度の力で15球。スイングされたのは4回だけで、芯では捉えさせず。「日本ではあまりしないので投げづらかった」と防護ネットに戸惑いも。
☆13年 2月13日のキャンプ初日にマイナー打者2人に計35球。球種を予告して投げる場面では、カーブを本塁打された。
☆14年 キャンプイン前日にブルペンに入ったため、2月18日の2日目に登板。マイナー打者2人を相手に19球を投げ、安打性は許さず。当時のロン・ワシントン監督は「打線がサポートできれば35勝するかもな。32回の先発で、35勝だ」と上機嫌だった。
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