マエケン 地区S第3戦任せろ 調整登板4回3失点10敗も万全

2016年09月29日 05:30

野球

マエケン 地区S第3戦任せろ 調整登板4回3失点10敗も万全
<パドレス・ドジャース>4回を3安打3失点で10敗目の前田(AP)
ナ・リーグ ドジャース1―7パドレス
(9月27日 サンディエゴ)
 ドジャースの前田健太投手(28)が27日(日本時間28日)、ナショナルズとの対戦が決まっている地区シリーズで、10月10日(同11日)の第3戦に先発することが発表された。その登板から逆算した調整のため、この日のパドレス戦に1日前倒しして急きょ先発。球数制限のため4回を3安打3失点で降板し、10敗目(16勝)が記録された。もう1試合の登板を挟み、初体験となる勝負のポストシーズンに挑む。

 急きょ1日前倒しで先発のマウンドに上がった前田は、5回の攻撃で打順が回ってくると代打を告げられた。4回を投げ終えた時点で60球。球数が60~70球と設定されていたためだ。12年ダルビッシュ(レンジャーズ)を抜き、日本投手のメジャー1年目では最多となる17勝目が懸かっていたが「ここで長いイニングを投げても意味はない」と調整に徹した。

 デーブ・ロバーツ監督は試合前、10月7日(日本時間8日)から始まる地区シリーズ第3戦までの先発投手を発表した。前田は、カーショー、ヒルに続き、10日(同11日)の第3戦に先発する。当初は28日(同29日)のパドレス戦に先発し、その後は実戦形式の練習に登板する予定だったが、「初めてのプレーオフでプレッシャーの中で投げる。味方相手の実戦形式の練習より、試合で緊張感のある中で投げた方がいい」と自ら2度の実戦マウンドを調整の場とすることを志願した。1日前倒ししたこの日に続き、レギュラーシーズン最終戦となる10月2日(同3日)のジャイアンツ戦に登板し、決戦に向かう。

 対戦相手は対戦経験のない東地区覇者・ナショナルズ。今季初顔合わせの球団とは14チームと対戦し、4勝4敗、防御率3・40だった。

 この日は初回に甘いスライダーを3ランとされたが、2回以降は死球の走者を1人出しただけ。援護もなく黒星が付いたが不安もなく、ロバーツ監督は「初回は少し失投があったが、2回以降は良かった」と収穫も口にした。5回戦制のため、地区シリーズの登板は第3戦の1試合のみとなることが濃厚。照準はピンポイントに絞られた。(サンディエゴ・奥田 秀樹通信員)

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