完全復活のはずが…藤浪「全部2アウトから」大一番で空転4回5失点

2017年09月06日 05:45

野球

完全復活のはずが…藤浪「全部2アウトから」大一番で空転4回5失点
<広・神>カープファンの赤いジェット風船が舞う中、ベンチでぼう然とする藤浪 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―8広島 ( 2017年9月5日    マツダ )】 大一番のマウンドで、もがき苦しんだ。先発した阪神・藤浪は、序盤から広島打線につかまり4回5安打を許し今季ワースト5失点で降板した。
 「勝負に行っての四球なので、無駄な四球とは思わない。結果的に点につながってしまったので」

 初回からリズムに乗れなかった。先頭・田中にフルカウントから投じた内角へのカットボールをボールと判定され四球を与えた。2死までこぎつけながら、松山に初球を振り抜かれ、右翼スタンド中段に先制の2ランを被弾した。

 味方が勝ち越した直後の3回も1死から田中に三塁へのセーフティーバント(記録は内野安打)を決められると、菊池には四球。丸には左足に自身3試合連続となる死球を与え満塁とされた。最大の踏ん張り所でも、松山の遊ゴロで同点。安部には左前へ勝ち越しの2点適時打を浴びるなど5失点のうち、4点は2死から痛打されたもので「打たれたのは全部2アウトからだったので」と悔やんだ。

 ローテーションを再編し、中8日と間隔を空けて今季最後の直接対決3連戦の初戦に抜てきされた。4日に「そういう(大一番という)意味を分かってくれている」と送り出した金本監督も「ボール自体は悪くない。向こうの打力が上回ったという見方しかない」と無念さをにじませた。

 2軍再調整から復帰3戦目の登板でも、完全復活した姿を見せることはできなかった。ただ、戦いはまだ続く。最後まで全力で腕を振り、自らに必ず希望の灯をともす。(遠藤 礼)

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